毎月最終金曜日は退社時間をふだんより早くしようという「プレミアムフライデー」.きょう24日はその初めての実施日になりました.旅行など家族で一緒に過ごす余暇時間を取りやすくすることで内需の拡大を見込んでいるようです.このところ社会問題になっている長時間労働の改善に一役買うことも,期待されているのかもしれません.

 

 政府が旗振り役となって始めた呼びかけのようですが,そう簡単には応じることができない企業がほとんどのようです.始まったばかりということもあるでしょうが,政府は呼びかけだけで,導入が難しい企業を助ける具体的な支援策などが整うのは,まだこれからのようです.また,来月・3月の最終金曜日は月末の31日で,年度末の最終日ということもあり,今月は実施したけど来月は無理でまた5月から,という企業や団体もありそうです.

 

 このような日本の動きを知ってか,韓国でも似たような制度の導入が検討されているようです.きのう23日のKBSの夜9時のニュースで,そのことが報じられました.

 

 

●‘가족과 함께’ 월1회 일찍 퇴근…내수활성화 총력 (KBS NEWS)2017/02/23

 

 毎日30分ずつ長く働いて,短縮勤務を実現しようという発想や,内需拡大のためという点も,日本の「プレミアムフライデー」と同じです.しかし,どの曜日を短縮勤務の対象にするか,上の映像では言及されていません.実施日に宿泊料金を安くする宿泊施設など,制度の活性化と関係があるところには税制上の優遇措置を検討しているようですが,制度の実施を含めて詳細については未定のようです.

 

 また,きょうニュースで伝えられたところによると,韓国の昨年の実質的な収入や支出はどちらも減少していて,2009年のそれを下回ったということです.2008年に起きたリーマンショックが世界的に悪影響を及ぼし,韓国でもそれを免れずに2009年は悪化したのでしょうが,昨年の悪化は韓国特有の事情によるもののようです.

 

 韓国では貧富の格差が再び広がり,貧しい方々の生活がいっそう苦しくなっているとも伝えられています.景気対策として行うのであれば,日本と同様に根本的な解決策が望まれるところです.