2020年といえば,日本で真っ先に思い浮かぶのは「東京オリンピック」だと重います.準備は間に合うのか,費用は賄えるのか,といった内的な問題から,開催時のテロ対策など課題は山積みですが,成功すれば東京はもとより,もう10年も20年も元気のない日本社会全体のステップアップにつながればと思っています.

 一方,韓国で2020年の実現を目指しているもののひとつとして,小銭の流通量をゼロにする“동전 없는 사회”(小銭の無い社会)があるそうです.今夜のKBSの9時のニュースでこの話題が取り上げられていましたが,KBSニュースでは,これまでにもこの話題をたびたび伝えていたようです.ユーチューブのKBSニュースのチャンネルに,この話題を伝える1年前の動画が公開されていました.
 

●발행 비용이 큰 동전, 2020년까지 ‘동전 없는 사회’ 도입(KBS NEWS)2016/01/13

 小銭を発行しても戻ってくるのは10枚中2枚程度で,発行量を補うために毎年多額の費用がかかっているそうです.この費用の削減のため,普及が進むクレジットカードやモバイルの決済手段を利用して,現金での買い物時におつりをそれらの口座に入金することで,小銭を不要にしようということのようです.

 2015年の映像ですが,このような社会のロールモデルとして,北欧諸国などの事例を取材した動画も公開されていました.
 

●지갑 필요 없는 세상 ‘현실화’…한국은?(KBS NEWS)2015/05/03

 今夜の放送された動画も,すでに公開されていました.韓国銀行が推進しているこの事業,4月から試験的に始められるようですが,一部のコンビニなどではすでに導入済みのようです.動画には,小銭どころか紙幣も持っておらず,財布(というか,カードケース?)にはカードが1枚だけという会社員も.便利になる反面,現金のみを扱う露天商や,便乗値上げで消費者に悪影響を及ぼす懸念も伝えられています.
 

●[심층 리포트] “2020년 잔돈이 사라진다” 미리보는 ‘동전없는 사회’(KBS NEWS)2017/02/18