自民党幹事長の男気
昨日、茨城県議会議員選挙の投開票が行われました。
選挙結果でもっとも衝撃が走ったのは、『鉾田市・茨城町・大洗町選挙区』の田山東湖氏の落選ではないでしょうか?
田山氏は、現役の自民党茨城県連幹事長で、8期目を目指していた茨城の重鎮です。
そこで、梶岡博樹が注目するのは、選挙区割りと人口比についてです。
鉾田市・茨城町・大洗町選挙区の当日有権者数は81694人です。
その3自治体での内訳は
鉾田市 40151人
茨城町 27567人
大洗町 13976人
です。鉾田市には大洗町の約3倍の票があり、茨城町も大洗町の2倍以上の票があります。
今回の選挙から、区割り変更による合区になり、定数が3から2に減る、現職で必ず1名落選する選挙区です。
それぞれの候補者は
鉾田市 本澤徹氏
茨城町 長谷川重幸氏
大洗町 田山東湖氏
上記が各自治体別の得票数となります。
それぞれの候補が、出身自治体でブッチギリ断トツの得票をしています。
こうなってくると、出身自治体のもともとの票数、つまりは人口比で勝敗がついてしまうということになります。
梶岡博樹が本ブログのタイトルで男気と書いた理由は、田山氏が県連の幹事長であるからです。
幹事長は、ご存知の通り、党の選挙の陣頭指揮を執るので、公認権にも多大な影響を持つものです。
もちろん、選挙区割りにも影響は少なからずあったかもしれません。
しかしながら、小さなまちの出身の幹事長が、最も不利な選挙区で戦うことで、選挙区割りの変更に不満があるその他の議員の不満を吸収していたはずです。
つまりは、田山幹事長の覚悟です。
更には、人口比が多い鉾田市や茨城町で対立候補を擁立して票割りを目論むこともしない点にも、男気を感じます。
公平・平等な人だからこそ、幹事長まで登り詰めたとも言えます。
梶岡博樹が県議時代に、田山先生から最初に教わったことは、
~県職員を呼びつけないで、自らが県庁に出向いてヒアリングする~
ということでした。
県議会棟と県庁舎は隣接しています。
多くの議員が、議会棟に担当課の職員を呼んでヒアリングを行っていましたが、
田山先生は、自らが県庁者に歩いていき、担当課まで行ってヒアリングをしていました。
政策通としても知られていました。
今回の選挙で、立憲民主党が水戸市で初議席を獲得しました。
東海第二原発の再稼働にも、少なからず影響があると思います。
玉造順一さんとは、過去に一緒に演説をした思い出があります。
県政でのご活躍を期待しております。