稲田前防衛大臣に関するシビリアンコントロール  | 梶岡博樹オフィシャルブログ~この木なんの木かじおかひろ樹~立憲民主党 衆議院 茨城3区

稲田前防衛大臣に関するシビリアンコントロール 

 

昨日辞任した前稲田防衛大臣に対して、シビリアンコントロールが効いているのかという厳しい追及がなされています。
シビリアンコントロールとは、日本語では文民統制と表現し、軍隊を非軍人である文民の政治家が統制することであります。
更には、その政治家を選挙を通して、国民が選んでいるので、最終的には、国民が軍隊をコントロールしているという、民主主義の基本方針であります。
 
なぜ稲田氏が追及されているかというと、まず、日報の隠匿問題があります。
 
更には、防衛省や自衛隊から稲田氏に不利な内部情報がマスコミや自民党以外の政党に流されているという意味でも、統制は取れておらず、むしろ、自衛隊が稲田氏不適格というシグナルを送り、稲田氏をコントロールしているような、本来とは逆の流れの印象を受けることもあるのではないでしょうか。
 
最もいただけなかったのは、都議選の板橋区での自民党候補への応援演説ではなかったでしょうか?
『防衛省・自衛隊としてもお願いしたい』という有名なクダリです。
文民統制とは逆行するかのような、自衛隊が政治を動かすということを時の大臣がマイクを通して発してしまうのは、かなりの問題であります。
 
更には、大臣を国民が罷免はできないので、安倍首相がかわいがっている稲田氏は、国民の意思とは反し、ずるずると昨日まで辞任しませんでした。
 
文民統制とは、最終的には国民が軍隊を統制するということですが、ああいった大臣をお友達ということで、なかなか罷免させない首相を国民が選べないのも問題ではないでしょうか?
 
日本の制度では、国民は直接首相を選ぶことができません。
仮に首相公選制であれば、もっと直接的に、そしてスピーディーに国民の意思が政治に反映され、今回のように稲田氏がズルズルと日本の国防を担う重要な大臣を続けていくことはなかったのではないでしょうか?