東日本大震災:県内海水浴場、放射線量測定を開始 海開きの前後3回 /茨城 毎日新聞 | 梶岡博樹オフィシャルブログ~この木なんの木かじおかひろ樹~立憲民主党 衆議院 茨城3区

東日本大震災:県内海水浴場、放射線量測定を開始 海開きの前後3回 /茨城 毎日新聞

東日本大震災:県内海水浴場、放射線量測定を開始 海開きの前後3回 /茨城

 ◇「安全性をアピール」

 東京電力福島第1原発事故の影響で、県内沖で一時、放射性物質が検出されたことを受け、県は7日、県内の海水浴場の安全を確認するため、海水と砂浜の放射線量測定検査を始めた。海開き前の今月中に2回、海開き後の7月下旬に1回の計3回実施する。県環境対策課では「着実に検査を実施し、多くの海水浴客が訪れるよう、茨城の海の安全性をアピールしたい」としている。【大久保陽一】

 県環境対策課と原子力安全対策課などによると、検査は、津波被害で開設を断念した北茨城市の磯原二ツ島海水浴場を除き、今季開設が予定される17の海水浴場で実施される。この日スタートした初回の検査は今月中旬までに終え、結果を県のホームページなどで公表する予定。

 この日は計6カ所の海水浴場で検査が行われた。ひたちなか市の阿字ケ浦海水浴場では、午前9時半から県職員6人が作業を開始。ウエットスーツを着込んだ作業員が、遊泳客が集まる水深1~1・5メートルの海水をプラスチックの容器に採取。砂浜でも5地点にわたって、放射線測定器を持った職員が、それぞれ表面、高さ50センチ付近、高さ1メートル付近の線量を計測した。

 地元・ひたちなか市観光振興課の関係者らは、この日の作業を不安そうな表情で見守った。県の統計によると、県内の海水浴客は09年度が144万2000人。海水浴場が3カ所ある同市には例年30万人余が訪れる。今年3月に北関東道が全線開通し、栃木・群馬両県からの観光客増を見込んでいたが、原発事故の影響で一転、風評被害が大きく懸念される事態となった。小室誠司課長は「風評を取り除くためにも、検査は絶対に必要だ」と話した。

==============

 【7日に検査を実施した海水浴場】

日立市=〇河原子、〇水木、〇久慈浜

ひたちなか市=◎阿字ケ浦、◎平磯、●姥の懐マリンプール

 【今後検査を実施する海水浴場】

高萩市=高萩

日立市=伊師浜、川尻、会瀬

大洗町=大洗、大洗サンビーチ

鉾田市=大竹海岸鉾田

鹿嶋市=下津、平井

神栖市=日川浜、波崎

 ※◎は海水と砂浜両方、○は砂浜のみ、●は海水のみ検査