ある先輩が還暦を迎えた。

その先輩はこの田舎が大嫌いだ。

僕もこの田舎が大嫌い。

 

先輩は東京から無理してこの田舎に帰ってきて、

帰ってきたとき、精神が不安定になって不眠症で苦しんだ。

 

先輩には僕の本心がいつも読まれてる。

シニカルなんだけど繊細だったりする。

 

読む小説家が同じだったりした。

今はどうか知らないけれど・・・

 

先輩は農家をしてたんだけど、僕みたいに途中で辞めた。

なんか、心のどこかが切れたみたいだった。

 

宴会の次の朝、迎え酒をしてる時、「カラオケが始まったら嫌だね」

先輩は言った。まさしくその時僕が思ってたことだった。

 

僕がこの田舎を出ていくチャンスを待ってた時、

先輩は「チャンスをひたすら待ってるな」と言われた。

 

町長選挙の結果発表のとき、「涙が出なかったらどうしようか」

と先輩が言った。僕もそう思ってた。僕は出なかったが、

先輩はどうにかして、涙を流してた。

 

僕はこの田舎大嫌いなので、ここで結婚生活をおくるの嫌で、

なかなか、その気がおきなかったけど、

先輩は結婚して、離婚した。

 

「何もせずに、ぼーとする事が出来る」と言った時、

僕もそのタイプなので凄くわかる気がして・・・

 

今はお互い、この田舎に感覚がまひして慣れたようだ。

 

今年、先輩、還暦になっだけど、

 

あ~ぁ といった感じかな。

 

 

ではまたね(^^♪

 

 

#先輩、こんな感じの家に一人で住んでます。

 先輩の家ではないんですか凄くいいかんじです。

 こじんまりとしてて・・・

 最近、建ちました。