人の感覚は主観的なもの | 院長のひとり言

院長のひとり言

国際中医師で鍼灸師が東洋医学の本当の楽しみ方を、健康や時事ネタを通して、徒然に書き綴る。



今日来院した患者さんが

「一昨日こけて、わき腹を打ったので
昨日は銭湯で温めたら楽になったのに
今朝になってよけいに痛いのはナゼ?」

真顔で質問されると
何と答えたらいいのか難しい

診察すると

右の肋軟骨を損傷している

打撲によって肋軟骨損傷して
傷口から出血している状態で

銭湯に行き患部を温めたら
痛くなるのは当然である

逆に

その時は楽になったというほうが不思議だ

気持ちの問題なのだろうか?

「温めると楽になる」という思い

ようするに思いこみ
その時は楽になったのではないだろうか?

人の感覚は主観的なもので

冷たいものでも熱いと思いこむ
本当に火傷することがある

温覚、臭覚、聴覚、痛覚、味覚など

全て本人だけの感覚なので

温めると楽になると思いこむことで
一次的に楽になったのではないだろうか?

そして

症状が悪化している事を
時間の経過と共に感じはじめ

今朝になって
客観的に痛みを感じるようになったのではないだろうか?

いずれにしても仮説でしかない

人の感覚は感情や意志などと
複雑に影響し合うので

理解することは非常に難しいのである



★毎月第3土曜日【お灸教室】開催!詳しくはコチラをご覧ください★



最後までお付き合いありがとうございました
おもしろかったらクリックしてください

 ↓    ↓    ↓

中医学 ブログランキングへ

★『院長のひとり言』バックナンバーはわんわんをクリックしてください★