1. 信仰は聞くことから

聞きなさい、イスラエル。ヤハウェは、私達の神。ヤハウェは、唯一です。(申命記6:4)

まことに、信仰は、聞くことにより、神の語られる言葉によります。

So then faith cometh by hearing, and hearing by the word of God. (‭‭Romans‬ ‭10:17‬ ‭KJV‬‬)

「手はタルシシュの珠玉をはめた金の円筒胸はサファイアをちりばめた象牙の板」(‭‭雅歌‬ ‭5:14‬ ‭新共同訳‬‬)

私達の花婿なる主イエスも、その胸、ハートは、私達のことを聞き届ける御座を現わすサファイアで飾られています。そして、

「苦しめられ、嵐にもてあそばれ慰める者もない都よ見よ、わたしはアンチモンを使ってあなたの石を積む。サファイアであなたの基を固め」‭‭(イザヤ書‬ ‭54:11‬ ‭新共同訳‬‬)

とある様に、私達は神の言葉に聞き従うことを基礎として、建て上げられて行きます。
実に、神の言葉に聞くことが、サファイアの透き通った青、神の臨在をお迎えする御座なのです。

2. 偽りを一刀両断に

さて、このサファイアに刻まれたシメオンには、次の様な預言があります。

「シメオンとレビは似た兄弟。彼らの剣は暴力の道具。わたしの魂よ、彼らの謀議に加わるな。わたしの心よ、彼らの仲間に連なるな。彼らは怒りのままに人を殺し思うがままに雄牛の足の筋を切った。呪われよ、彼らの怒りは激しく憤りは甚だしいゆえに。わたしは彼らをヤコブの間に分けイスラエルの間に散らす。」(‭‭創世記‬ ‭49:5-7‬ ‭新共同訳‬‬)

ヤコブは、長く叔父の家にいましたが、時満ちて、御言葉どおりカナンの地、ベテルに戻ることになりました。しかし、ヤコブ一行は、途中のシェケムの土地に留まってしまうのです。
そんな時、シメオンとレビと同じ母から生まれた妹ディナがシェケムの土地の男に辱めを受けるという事件が起きます。

シェケムは、ディナを気に入り、結婚を申し込みます。そして、ヤコブ達との融和策を提案します。妹が汚された兄シメオン達は、内心穏やかではないのですが、表向きは、彼らに賛同し、シェケムの土地の男達がみな、自分達と同じ様に割礼さえ受ければ、この縁談を受け入れても良いと提案します。

土地の者は、シメオン達の提案を受け入れ、皆、割礼を受けますが、、、

「三日目になって、男たちがまだ傷の痛みに苦しんでいたとき、ヤコブの二人の息子、つまりディナの兄のシメオンとレビは、めいめい剣を取って難なく町に入り、男たちをことごとく殺した。ハモルと息子シケムも剣にかけて殺し、シケムの家からディナを連れ出した。」(‭‭創世記‬ ‭34:25-26‬ ‭新共同訳‬‬)

という様に、シェケムの町を略奪してしまったのです！

「困ったことをしてくれたものだ。わたしはこの土地に住むカナン人やペリジ人の憎まれ者になり、のけ者になってしまった。こちらは少人数なのだから、彼らが集まって攻撃してきたら、わたしも家族も滅ぼされてしまうではないか」とヤコブがシメオンとレビに言うと、(‭‭創世記‬ ‭34:30‬ ‭新共同訳‬‬)

困ったことをしてくれたものだ、と相手の反撃を恐れる父ヤコブに、シメオン達を平然と言い返します。

二人はこう言い返した。「わたしたちの妹が娼婦のように扱われてもかまわないのですか。」(‭‭創世記‬ ‭34:31‬ ‭新共同訳‬‬)

まあ、後先考えていないというか、肝が座っていると言うべきか、、、ただこのことがきっかけなり、ヤコブ達は、途中で居着いてしまった土地を離れ、また、それまで見にまとっていた偶像を捨て、神様に示された場所に向かうことになったのです。

「こうして一同は出発したが、神が周囲の町々を恐れさせたので、ヤコブの息子たちを追跡する者はなかった。」(‭‭創世記‬ ‭35:5‬ ‭新共同訳‬‬)

神ご自身の介入があり、ヤコブ達を追って来る者は誰もいませんでした。もしも、ディナの一件がなく、シメオン達の剣が猛威を振るわなければ、ベテルに上り、祭壇を築くというご計画がストップしたままでした。

私達が神の言葉を聞く時、シメオンが振るった様な剣の鋭さは、確かに必要です。
私達が本来行くべき場所に向かう時、敵は、いかにも最もらしい融和策を私達に持ちかけて来るでしょう。
御言葉が指し示している霊的な真理に対して、サタンは、様々な偽りを私達の前に並べて見せて、適当なところで、手打ちにしようと提案して来ます。しかし！そんな時、私達は、霊の剣でサタンの偽りを一刀両断にするのです！ハレルヤ！

美しく青く透き通ったサファイアがダイヤモンドに次ぐ硬度を持っていることを思い出します。私達は、神の語られる言葉を聞いて受けいれ、それに反する事象は、一切退けます！

3. ベニヤミン〜シメオン〜ヨセフ

さらに、シメオンは、神様から特別なお取り扱いを受けます。

時を経て、弟のヨセフはエジプトに売られますが、奴隷として売られたこのヨセフ、遂には！エジプトの宰相となります。

やがて、ヨセフが解き明かしたパロの見た夢の通り、激しい飢饉が世界中に起こります。ヤコブの息子たちも、食料を求めて、エジプトのヨセフと謁見することになります。ヨセは、自分の正体を明かしてはいません。

ヨセフが兄弟達と再会した時、同じ母親から産まれた弟ベンジャミンがいないのに気づきます。ヨセフは、正体を隠したまま、ヤコブの息子達が、ベンジャミンを連れて来るまでは、スパイとしての嫌疑を晴らすわけにはいかない、と言います。その際ヨセフは、兄弟達の中から、シメオンを選び、彼をエジプトに人質とするのです。

ヨセフは彼らから遠ざかって泣いた。それからまた戻って来て、話をしたうえでシメオンを選び出し、彼らの見ている前で縛り上げた。 (‭創世記‬ ‭42‬:‭24‬ 新共同訳)

なぜ、ヨセフがシメオンを人質にしたかの理由は分かりません。兄の過激で攻撃的な性格を良く知っていたヨセフが、途中で、トンデモな発案をしてしまうのを防いだのでしょうか？

飢饉はおさまらず、結局、ヤコブの息子たちは、ベニヤミンを連れて再びエジプトへ行きます。

息子たちは贈り物と二倍の銀を用意すると、ベニヤミンを連れて、早速エジプトへ下って行った。さて、一行がヨセフの前に進み出ると、ヨセフはベニヤミンが一緒なのを見て、自分の家を任せている執事に言った。「この人たちを家へお連れしなさい。それから、家畜を屠って料理を調えなさい。昼の食事をこの人たちと一緒にするから。」(‭‭創世記‬ ‭43:15-16‬ ‭新共同訳‬‬)

ベニヤミンが来るとシメオンは、解放されます。

執事は、「御安心なさい。心配することはありません。きっと、あなたたちの神、あなたたちの父の神が、その宝を袋に入れてくださったのでしょう。あなたたちの銀は、このわたしが確かに受け取ったのですから」と答え、シメオンを兄弟たちのところへ連れて来た。(‭‭創世記‬ ‭43:23‬ ‭新共同訳‬‬)

そして、ヨセフとの会食の時となります。

「そして、料理がヨセフの前からみんなのところへ配られたが、ベニヤミンの分はほかのだれの分より五倍も多かった。一同はぶどう酒を飲み、ヨセフと共に酒宴を楽しんだ。」(‭‭創世記‬ ‭43:34‬ ‭新共同訳‬‬)

この後、堪えきれなくなったヨセフは、遂に自分の正体を兄達に明かします。

ヨセフは、そばで仕えている者の前で、もはや平静を装っていることができなくなり、「みんな、ここから出て行ってくれ」と叫んだ。だれもそばにいなくなってから、ヨセフは兄弟たちに自分の身を明かした。ヨセフは、声をあげて泣いたので、エジプト人はそれを聞き、ファラオの宮廷にも伝わった。ヨセフは、兄弟たちに言った。「わたしはヨセフです。お父さんはまだ生きておられますか。」兄弟たちはヨセフの前で驚きのあまり、答えることができなかった。ヨセフは兄弟たちに言った。「どうか、もっと近寄ってください。」兄弟たちがそばへ近づくと、ヨセフはまた言った。「わたしはあなたたちがエジプトへ売った弟のヨセフです。」‭‭(創世記‬ ‭45:1-4‬ ‭新共同訳‬‬)

ベンジャミンは、ヨセフのたった一人の弟であり、このエジプト訪問でも五倍のご馳走や、ヤコブのもとに一旦戻る際には五倍の晴れ着をヨもらっています。聖書で五は、恵みを現す数字とされます。

ベンジャミンは末っ子であり、ましに、末の世、終わりの日の私達、神の恵みに満ち満ち溢れたエクレシア、神の民を預言しています。

which is His body, the fullness of Him who fills all in all. (‭‭Ephesians‬ ‭1:23‬ ‭NKJV‬‬)

the fullness of Him キリストの恵みに満ち溢れた私達が登場すると、シメオンが解かれる、即ち、頑なにされている残りの民の耳が啓かれ、心の目にかけられていたベールも取り去られ、彼らもまた、ヨセフが指し示しているまことのメシヤ、イェシュア、主イエス様の御顔を仰ぐようになるのです！アーメン！ハレルヤ！

ベンジャミンの登場、即ち、終わりの日のキリストの恵みに満ち満ち溢れるエクレシアの登場か、
シメオンの解放、即ち、頑なにされた民、ユダヤ人の心の耳が開かれ、
ヨセフの正体が明らかになる、つまりは、メシヤの御顔を共に仰ぐ

まことに、that blindness in part has happened to Israel until the fullness of the Gentiles has come in. (‭‭Romans‬ ‭11:25‬ ‭NKJV‬‬) です‼️

確かに今が恵みの時！

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シメオン 〜聞きなさい、イスラエル〜

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