旅の話。

先日、旅先で出会った素敵な子たちとテレビ電話で話したら記憶が褪せないうちに文字にしておかなければ、と焦燥感に駆られ、いま。
いつだって感想は苦手。昔から、どう思った?どう感じた?と聞かれるのが一番難しい。確かに感じたのに、確かに入ってきたのに、言葉にならない。そう言っているうちに時が経って、本当に感じなかったことになる。言葉にしなかったら、誰かに聞いてもらえなかったら、何もなかったことになってしまう気がする。
もったいなかったかな、と思うだけで今までは見過ごしてきたけれど今回感じたことだけは褪せさせたくない。なかったことにしたくないので書ききろう。


今年の5月頭から7月頭まで、ヨーロッパへ。誰も知り合いがいない場所で一人で生活してみたかった。
数日調べ通して、代理店に申し込んだ。
場所は『マルタ共和国』

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聞いたことある!イタリア?
って言う子と
何処やねんそれ
って言う友達。

どうせ海外に行くなら英語を勉強しようかなと思って。
英語留学雑誌の一番後ろのコーナーにいつも数ページちらりと載っていた。
どこに説明を受けに行っても誰もお勧めしてくれなかったけれど、本当はずっと気になってた。
友達でも男の子でも本でも国でも、ファーストインプレッションて、侮れない譲れない。
結局、それが大正解だったりするんだ。不思議と。

申し込んだのは出発のほぼ1ヵ月前。留学的な意味ではちょっとありえないくらいギリギリ。
2日前まで何の実感もなく、たまに行く旅行となんら変わらないパッキング。
出発当日、22時のフライトまで時間を持て余していた。持て余す時間に比例して寂しさも右肩上がり。
そんな中、仲良しの子が家の近くまで渡したいものがあるからって来てくれた。

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手作りのメモ帳カバー。名前入り。

「メモに残せば記憶は一生ものだから」

って。
人生で、日記が3日以上続いたことなんてない。ブログも一ヶ月に一回。なのに、いまこのメモ帳の中は私の記憶でいっぱいいっぱいぱんぱかぱん。
きっと、これがなかったらいまこのブログも書けてなかった。
そんな元気をもらって始まった、旅。