火は危ないもの、ヤケドは怖いもの……。
そんなことは分かっています。
いまや私たちはキャンプに来た時くらいしか普通の…というか
自然の火を見たり、扱ったりする機会はありませんね。
キャンプ場で、火の扱い方の注意とかまどで火を作る方法とコツを教えてもらいました。
「かまど係は基本、長袖長ズボンを着てくること、でもチュルチュルカサカサの服は着ない。
そして軍手をするんだよ。軍手は滑り止めのイボイボのついていないヤツをみんな持ってきているね。
熱で溶けちゃうから服装や軍手は自然素材の綿とかがいいんだ。」
「さて、火が燃えるのに必要なものは3つあります。さて、みなさん何でしょう?
はい、熱と燃やすものともうひとつが空気です。そしてね、火はこの3つを絶やさないようにしながら育てるものなんだよ。
小さい火から少しずつ大きく、まさに育てるように燃やしてゆきます。
具体的には、マッチの火から新聞紙、それから細い枝、お弁当の後の割りばしも使えるね。
火が燃えているうちに少しずつ細いのから太いのに燃え移らせるようにするんだ。
それにはかまどにそういった形で火が燃え移るような置き方をしておくのがポイント。
じゃ実際に作るからよく見ててね。
新聞紙をぎゅっとして、木はこうして斜めに立てかけてバッテンバッテンに重ねて置くと空気も入りやすい。
そうそう、火は下から上に燃えてゆくから最初はなるべく下のほうにマッチで火をつけること。
そして火がついたら、火を大きくしたいあまりに追加の木をすぐ入れたりしたくなるけど、ここは我慢も必要です。
火が大きくなる途中であまりいじりすぎるとせっかくついた火が途中で消えちゃったりするからね。
中ぐらいの木に燃え移って火が安定してきたと思ったら太いのをくべて大丈夫なんだ。
太いのに火がついたらもうかまどの火は安定してしばらく燃え続けます。で、炎の先端が飯ごうや鍋の底にあたるようにします。」
かまどの前で準備OK。ところが、マッチは知っていてもいまでは実際にシュッと擦って火をつけたことがない。
まず擦ることから一苦労です。シュッと擦ることができず何本もマッチをポキポキと折ってしまいます。
折らないようなるべく薬のついた頭に近いところを持つように促されてシュッとやる。
ボーッ、わっ火が付いたけどビビるなぁ~、つい手を放してしまいます。
だってこんな指と火とが近いなんてこれまで経験ないもの。
これ、ジュニアリーダーと子どもとのやりとりだと思うでしょう?
先週のファミリーキャンプで私と参加者のお母さんとのひとコマでした。