カイゼンコンサルタント石井住枝のブログ

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なぜ、正直に言ってくれなかったのか、なぜなぜで問題の本質を探る


エフェクト石井です。


どうしたらなぜの深堀ができるのか
どんなところを注意したらいいのか

確かに、
人に対してなぜなぜで
分析をしていくと
時には突き詰めてしまうような
詰問になってしまうことがあります。

そして、会話は無言となり
正直にとは逆の方向に向かってしまいます。


「なぜ、正直に言ってくれなかったのか」

と責め立てても
答えは出てきません。


そして

叱られる。
など、正直に言ったときに
不利益があると感じれば
口を閉ざしてしまいます。


では、どうしたらいいのか


人を質問で攻めるのではなく

なぜ、そのようなことが起こったのか
一緒に考えていきましょう。

という気持ちで接しているかどうかです。

 

例えば、

「寝坊して遅刻してしまった」

とすると、

「なぜ、遅刻したんだ!」
「どうして、いつも遅れるくるんだ!!」
「どうしたら、あなたは治るんですか!!!」
「どれだけ迷惑をかけたと思っているんだ!!!!」

などと繰り返してしまいますが、

これでは、

声を上げている上司の軸の言葉であり
謝ることを催促しているようになりかねません。


本人もあえて
遅刻をしようとしているわけでは
無いはずです。

問いかけの主旨としては

「どうしたら、遅刻しなくなるか」

これを導き出すための「なぜ」であるのか

その確認が必要です。


具体的な会話の事例として

「なぜ遅刻したのですか」
⇒ 「二度寝してしまいました」

「なぜ二度寝してしまうのですか」
⇒ 「睡眠不足でした」

「なぜ睡眠不足なんですか」
⇒「遅くまで起きていました」

「なぜ遅くまで起きていたのですか」
⇒ 「ゲームをやっていました」

「なぜ遅くまでゲームをやっていたのですか」
⇒ 「ストレスがたまっていて、つい・・」

「ストレスの原因は何だとおもいますか」
⇒ 「仕事がうまくこなせなくって、行き詰っています」

「仕事のどんなことに行き詰っているのですか」
⇒ 「教えてもらっていたことが、うまくできなくって」

「どんなことがうまくできないのですか」
⇒ 「実は ○○のやり方がうまくいかないのです」

⇒「では、その仕事のやり方、できる方法を一緒に考えましょう」

 

これは、一例でありますが

遅刻という現象をただ、質問で責任を
明確にさせたとしても
根本的な解決にはなりません。

そして、最後にでできた質問に対して

「なぜ、正直に質問してくれなかっだ」

といっても、
本人もそれほど意識していなくて
ストレスになっていたとも、
はっきりと自覚していないこともあります。


また、もし質問したとしても

「まだわからないの」 などと

できない人とのレッテルを張られるなど
保身の気持ちが多かったり、

色々なプライドが邪魔をして
質問をしないでおこうと。
スルーしてしまうこともあります。


私自身も、
うまくいかない事が続いた時
遅刻や締め切りが間に合わない時

深堀をしてみると、
ちゃんと理由があるんですよね。

その根っこを見つけておかないと
また繰り返してしまうし
逃げてしまう癖が
ついてしまいかねません。


たまには、自分の行動も
周りのスタッフの行動も
ちょっと深堀をして
観察してみてくださいね。


問題の根っこがわかると
解決が気持ちよく進むと思います。