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カイゼンコンサルタント石井住枝のブログ

トヨタ式カイゼンコンサルタント石井住枝のブログです。

テーマの選定を具体的に行うと共感が得られる


エフェクト石井です。


昨日は
A3思考術の研修を企業で行いました。

初めての場所で行うのは
私自身も緊張いっぱいでした。

まず、スタートは会社の方針と
そこでの自分の立ち位置の確認。

入口としては固いテーマなのですが
あまり考えられていないこと

そして、A3思考術で会社をよくしたいという
経営者の想いを受け取ってもらうための
大切なスタートのアイスブレイクです。

そして参加者それぞれの仕事上での課題を
出していただきながら、テーマの設定

やはり、難しかったのは
より具体的に描くということ

具体的と思っていても
実は具体的ではないことが多くあります。

例えば

「会議の時間を
効率的に適切な意見ができるよう
カイゼンする。」

この中で私が思うところは

会議ってどの会議ですか?
時間ってなんの時間ですか?

会議の議論だけの時間なのか
会議室に入ってから退出までの時間なのか
それとも・・・・

効率的の定義はなんでしょうか?

適切な意見とは、何をもって適切というのか?

カイゼンとは、何をどのようにカイゼンするのか?

と、なんだか面倒に思うかもしれませんが
それぞれの定義、言葉の認識をそろえておかないと
議論に進むことはできません。

議論するメンバーが同じ価値観で
同じ問題点を共有して
同じゴールに向かっていくための
土壌をつくること

テーマの設定には、
「具体的」が大切です。

では、どうしたらいいのか
「会議の時間を
効率的に適切な意見ができるよう
カイゼンする。」

「10時~12時で毎月行われている
 経営企画会議の議論する時間を
 今よりも30分短くしながらも
 全員が一言で意見を言い、
 議論ができるようにするためには
 どんな段取りをすれば解決できるのか
 カイゼン策を考える」

といった意味が含まれているのかもしれません。


当事者でなければわからない

テーマの背景、
テーマへの想い
テーマへの課題
テーマへの執念

そんな思いが見えるテーマを作ることができれば
一緒に討議するメンバーにもカイゼン策を
一緒に考えるという共有感が生まれます。


その後、現状把握
今のありのままの事を書き出すこと

これらは、グループワークで行い
当事者は、引き出されながら
愚痴を含めた本音が見えてくると

本当の現実のこと、現状把握がうまくいきます。


テーマの設定の仕方は
より具体的に数値化して考えることができれば
問題解決は確実に進めることができます。


その後、要因の深堀をしながら
今回の研修はどんどん深くなっていきました。


一つの会社で集合教育といっても
様々な部署から参加頂いているので

異なった部署からのアイデアが出たり
会社の体質の問題点や会社への想い

同じ会社なのに、
違う部署の事を知ることができ
違う部署だからこそできる
違った角度でのアドバイス

休憩中も、
お互いのアイデアが付きなく
そのうえ、
お互いに助け合う声かけが
あちこちでありました。

要因解析はやはり大変でありましたが、
続きは、また次回お伝えしますね。