こんにちは!新3年チューバのスガワラです。何をネタにブログを書こうかなと悩んでいるうちに、めちゃくちゃ時間が経過していました。すみません。

 

悩んだ末にこんな個人的なことで良いのかなとは思いつつも、せっかくこのような機会をいただきましたので、今回は自分の担当している楽器、「チューバ」について少しお話させていただければと思います。

 

まあ一言で表すならこの楽器は、デカいです。色んなものが。楽器の管体、ベル、音量、そして奏者の態度も。奏者の態度に関しては僕だけだと思いますが。全国のチューバ吹きの皆さんごめんなさい。

 

カテゴリー的にはトランペットなどと同じ金管楽器で、オーケストラにおいては最低温の音域を担当しています。吹奏楽をやっていた皆さんからすれば驚きの話かもしれませんが、オーケストラにおけるチューバは1楽団(約80名)に対し、1名しかいません。しかも、オーケストラにおけるチューバというのはものすごく出番が少ないです。100小節休みとか当たり前の世界です。なので楽器を吹くのよりも、休みの小節を数えることが大変な曲もあったりします。これには理由があります。もともと欧州の作曲家たちは、教会で用いられていたトロンボーンをオーケストラに入れるにあたり、トロンボーンに神の啓示みたいなニュアンスを与えました。神様は曲中でそんなにホイホイ出てくるものではないので、必然的に出番は少なくなります。ドイツで開発されたウィンナ・チューバはドイツ式のトロンボーンの響きと良く溶け合ったので、ウィーンの作曲家たちは自分たちの管弦楽曲においてチューバを「4本目のトロンボーン」として用いるようになりました。これがチューバの出番が少ない理由です。後期ロマン派、例えばワーグナー、ブルックナー、マーラー、リヒャルト・シュトラウス以降の作品では、トロンボーンからそういう役目が無くなっていくので、必然的に出番も増えていきます。ただ、後期ロマン派以降の作品は編成も大きく、アマチュアのオーケストラでは演奏が難しいものも多いです。チューバ奏者としていつかはやってみたいです。

 

さて、今回の演奏会ではシベリウスの「フィンランディア」と「交響曲第2番」においてチューバの出番があります。「フィンランディア」の冒頭はトロンボーンやホルンと共に奏でる「苦難のモチーフ」から始まります。最初から見せ場なんて緊張しちゃいますね。「交響曲第2番」ではトロンボーンと独立して動かされることが多く、緊張しちゃいます。めちゃくちゃ緊張するじゃん今回の演奏会。この2曲はほぼ同じ時期の作曲で、どちらもシベリウスの作品の中ではかなりポピュラーな作品です。前曲のベートーヴェン/「エグモント」序曲も良い曲です。何が言いたいかって言いますと、演奏会聴きに来てください。お願いします。演奏会のチラシも完成しております。(すごくかっこいい)

 

最後にはなりますが、大事なお話をしてブログを締めくくりたいと思います。もうすぐご入学される新入生の皆さん、海洋大に在学中の皆さん、オーケストラに興味のある大学生の皆さん、東京海洋大学オーケストラ部では新入部員をどしどし募集しております。海オケはインカレなので、他大学の皆さんも大歓迎です。私たちと一緒にオーケストラを楽しみませんか?お待ちしております。

 

次回のブログ担当は海オケが誇るピアニスト/バイオリニストです。皆さんお楽しみに~

 

ーーー次回演奏会情報ーーー 

第93回定期演奏会 

日付:2024年5月19日

会場:武蔵野市民文化会館

指揮:中島章博

曲目:ベートーヴェン/エグモント序曲 

   シベリウス/フィンランディア

   シベリウス/交響曲第2番