名古屋港ツアー 続 表浜での巡回調査 | ウミガメと人と地球

名古屋港ツアー 続 表浜での巡回調査

8月3-4日 愛知県豊橋市 表浜海岸にて

  ~ウミガメ早朝巡回に参加~
 
名古屋港ツアーの続編として、4名のみ参加
3日夜に名古屋から電車で移動ののち、レンタカーで海岸まで。
翌朝午前4時半から、地元NPO表浜ネットワークの方と共に巡回開始
全長約50㌔の表浜海岸の一部を往復10km(もっと少なかったかもしれません)
あるいて調査しました。

すると、開始早々にアカウミガメの産卵姿を発見。
太陽の日差しを浴びながらの産卵姿をしっかりと観察できました。
曲甲長72程の小さなカメですが、すでに産卵行動も終わりの方で、
カモフラージュの直前という状態でした。

ウミガメと人と地球



普通は夜中に産卵しますが、最近の表浜では若い固体が早朝に産卵することが
しばしばあるそうです。しかし、こんな明るい状態で見れることは珍しいです。

ウミガメと人と地球

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カメが帰海したあとに産卵巣の周りを掘って、卵があるか確認しました。
※卵に影響を与えないように、卵の数を数えるなどの行為はしていません。
ウミガメと人と地球


また、この日の巡回には地元の高校生二人(さかべの後輩)も参加していました。
今回の巡回参加は非常にラッキーでした。


ウミガメと人と地球

巡回後は、表浜ネットワークの今村さんに車を運転して頂き
この砂丘では海岸侵食が激しく、海岸線が毎年後退しています。
静岡県は浜松市の「中田島砂丘」に行きました。
原因としては、砂の供給源である天竜川にできた砂防ダムの設置が
あります。これによりバランスがくずれ、遠州~表浜の砂浜は痩せています。
また、人工構造物(離岸堤など)によっても砂浜の流れがかわり、肥える
砂浜や痩せる砂浜が出来ています。

ウミガメと人と地球-中田島

ウミガメと人と地球-中田島

海岸侵食は、日本の砂浜全体が抱える問題のようです。
しかし、護岸や河川整備は人の生活のために開発されたのも事実です。
今後、海岸線はもっと後退することでしょう。それを抑える為の護岸
が行われたり、色々です。しかし、根本を解決しない限りは変わりません。
来年は、名古屋市にて生物多様性条約が開かれる記念的な年です。
そこで、本当に生物が暮らしていける場所とは何なのか
そんな事を本気で考えてくれる人が増えてくれるように願います。

話ずれてます すみません

さかべ