命盤はあなたの運勢を教えてくれる

 

前章まで、あなたの命運のうち「命」の部分、宿命的先天運ともいうべき人生の全体像を見てきました。この章では、命運のうち「運」の部分を探って行きます。「命」は生まれた時代、生まれた場所、性別、容姿、体質、家族構成などにかかわるものですから、基本的に変えることはできません。しかし、時間の経過に伴って変化する「運」は、あなた自身で変えることができます。一生好運であり続ける人はいませんし、不運であり続ける人もいません。運は常に動いています。

 

紫微斗数の命盤に配置されている宮と星は、人生傾向だけでなく、移り行く運の盛衰と吉凶も教えてくれます。紫微斗数では、運の流れを行運(ぎょううん)と呼んでいます。行運には、十年運を支配する「大限(だいげん)」、一年運を支配する「小限(しょうげん)」と「太歳(たいさい)」、さらに「月運(げつうん)」「日運(にちうん)」「時運(じうん)」があります。人生への影響力が強いのは大限・小限・太歳です。月運以下は、大限・小限・太歳と同じ宮を重なってめぐる期間に影響力が増します。

 

一年運は小限と太歳のふたつありますが、小限は“つかみとる”内在運気で、太歳は“やってくる”外在運気だと思ってください。紫微斗数の行運は怖いほどよく的中します。イメージとしては、大限という十年運の吉凶大枠の中に、小限と太歳の一年運の起伏があります。大限が盛運であれば、小限と太歳が衰運であっても、ダメージはそれほど大きくなりません。しかし大限・小限・太歳すべてが衰運であれば、その一年はボロボロになる可能性があります。

 

だから先回りをして運を知っておくことが大切なのです。ボロボロになる可能性があるとわかっていれば、そうならないよう準備できます。あるいは、運が過ぎるのを静かに待つことができます。

 

性格が行動を決め、行動が運命を決める!

 

これが紫微斗数を活用するうえでの、私の重要なテーマです。

 

たとえば性格がせっかちな人の行運に、交通事故の暗示が出ていたとします。性急なこの人は、横断歩道で歩行者信号が青に変わる直前に渡り始めて、信号無視の車にはねられます。それでは、はねられないためにはどうしたらいいか? 信号が青に変わったことを確認してから、信号無視の車に注意して渡ります。これで交通事故のリスクはぐっと減ります。つまり、せっかちな性格を耐えて、事故運から逃れたことになります。

 

こうした行為を私は「改運」と呼んでいます。自分の性格を客観的に観察し、行運を先回りして知り、吉に向かって凶を避ける行動をとる。紫微斗数の命盤はそれを教えてくれます。