エピローグ


そこに咲いている鮮やかなマリーゴルドをみて、フッと表情が緩んだ。


圭介は、しばらくの間、込み上げてくる感情を噛み締めていた。


そして、イヤフォンをつけ、すこし大きめのヴォリュームで流行りの曲をききながらいつもより大きな一歩を踏み出した。


始まり 


圭介にとって、遊びこそ生きる糧であった。


夜な夜な遊び歩き、あさ帰り。


もちろん、昼間は寝る時間。


仕事もろくにせず、夜の街で知り合う友達と遊び呆ける毎日。


今晩ももちろん夜遊びをしていた。


『可愛い女の子おらんの??』


『おう!今から連れてくるわ』


これが圭介と彼の友達との会話である。


たいして面白くない会話であったがお酒も入っているせいか会話が進む。


何時間もたわいもない話をして、圭介は帰路についた。


帰り道、家までの通い慣れた道の片隅に、


一本の鮮やかなマリーゴールドが咲いていた。


圭介は立ち止まった。


そして、普段なら気にも止めない圭介だが、すこしばかり友達との関係で心が落ち着つかなかったせいか、立ち止まり、目を取られた。


そして、大きなため息をつき、家まですこしばかりの距離を歩き始めた。


翌晩、親友である、リクに連絡を取ろうとした。


だが、圭介の手はなぜか重かったのであった。


最近、圭介の遊び呆ける毎日、ルーズさが日に日にひどくなり、リクとも疎遠になっていたのだ。