十日ほどジョギングやウオ-キングをしてから膝が痛くなった、という方が来てくださいました。
立った状態ではつっぱって膝を曲げられない(腿挙げも、足を蹴りだすことも)ようでした。なにもしなくても膝は痛いそうです。
最初に、そういった痛みのでる動作を確認して、次に痛い側の足に体重をかけてもらいました。最終的には痛い側の足だけで立ってもらったり。
でね。
痛い側の足だけで立ってもらっても膝は痛くないそうなんです。
そうじゃなくて、膝を曲げるときの痛みが辛いそう。
よく膝痛の人に、「膝に負担がかかるから体重を落とさないとね」とアドバイスされている本とかありますでしょ?
でも、体重は関係ない膝痛もあると思うんです。
だって、ためしに痛いほうに体重をのっけて立ってもらっても痛くない、体重をかけずに曲げるだけで膝が痛い、ていう人が現にいるんですもん。
もちろん、膝関節そのもの(この場合は、骨としての関節)に異常がない膝痛もけっこうあると思うんですよ。この方も、もし膝関節に異常があればそこに体重をのせて立ったらめっちゃ痛いんじゃなかろうか、と思ったりするんです。
実際はそうじゃないわけです。
要は、「膝痛」といっても膝関節が変形してる、とか体重がどう、とかに注目しちゃうんじゃなくて、「なにをしたら痛いのか?」ていう痛みの現場で考えていくほうがいいと思うんですね。
「痛みは検査室で起こってるんじゃない!」
そうすることで、痛みの原因の候補を減らしていくことができるんじゃないでしょうか。
この方の場合も「曲げるときにつっぱる。痛い」ということに注目することでだいぶ楽になっていかれたようですよ。
今日もありがとう。
そして、Kさん、あの件ありがとう~~~~。感謝してま~す。