こんなこともありました。
いつも書かせていただいている西宮の歯医者さんからのご紹介でお客さんが来てくださいました。
まつおか歯科医院の先生は単に物事を「治療ベッドの上」だけで見てないんです、噛み合わせなどの矯正をしたとして、「立ったとき」にもうすでに歪みがあると・・・ということまで考えてくださるんですね。
もちろん、だからと言って、なんでもかんでも整体を紹介する、ということではなくて、「必要があるんじゃないか」というときに提案されるみたいなんです。
「歯医者さん」だと考えたら、「口の中だけ」を治療して終わってもおかしくはないんですが、それだけトータルで体のことを考えてくださってる先生ですよ。
さて。
そのお客さんがどういう症状だったか、とかいうのは置いといて。
施術中に面白い話があったので。
それは「右足で組むクセがある」ということだったんです。
とある治療院では「右の骨盤が開いているからだ」という指摘があり、その先生に指導されたのか自分で意識されてるのか、「左でも組むようにしている」とのことでした。
思わず、聞き返しちゃいました。
「それだと右が開いてるなら、左も開かせることで、歪みを抑えるってことになりません?」って。
そうしたら、お客さんも、「あ」という表情になって大笑いされてました。
僕は骨盤が歪んでるとか気にしない派です。
脚を組むと骨盤が歪む、というのもそんなに気にしないです。
ただ、、、僕が思うのは「脚を組む時点ですでに歪んでるんでしょ?」と。
ということは、、、今さら反対側も組んだって、組みたい側のゆがみって、治らないでしょ?って思うんですよ。
僕がいつもお伝えしているのは。
「足を組みたいのには、組みたいだけの理由がある」ということ。理由はメリットと言い換えてもらってもいいです。
右足を組みたい、というのは、組むことによるメリットがあるんです。だから、体は「組みたい」とメッセージを送ってくる。
左足を組もうと思わないのは、組むだけのメリットがない。だから、そっちで意識して組む意味がない。
じゃあ、どうやったら直るのよ?といえば、骨盤をひねったり締めたりすることではなくて(それても良いんでしょうけど)、組むメリットをなくしてあげたらいいんです。
そうしたらどうなるかと言うと。
左右均等に組めるようになる、、、のではなくて、「別に組みたいと思わなくなる」んです。
なんでかというと、、、組むメリットがないからですよ。メリットがないので「したい」という感覚が減るんだと思うんです。
そういう発想でやっていくと、足を組んでいること、が「悪」だとは見えてこないので、撲滅する、的なキツイ矯正は必要なくなってきますよ。
今日もありがとう。
30日日曜日は晴れであれば、子どもの運動会のためにお休みをいただきます。よろしくお願いします。