うちには、痛みがある!という人のほうが多く、そういう方たちのほうが時間がかかっていたのですが、最近は「特に痛いってわけじゃないんだけど」というお客さんの施術時間が伸びてきています。
伸ばしているわけじゃなく、伸びてきている・・・気がついたら「えっ、こんな時間?」って僕が驚くという・・・(内心でこっそり、ね^^)。
お客さんの体を目をつぶってさわっていると、「あ、ここ、気になるなあ」って手をあててじ~・・・・・っと心の耳を傾けて。気にならなくなったらまた移動して。それを繰り返しているうちに
す~~~って自分が薄くなっていく感じになってて。
そうすると時間感覚も希薄になってて・・・
「痛くない人」のほうが僕が頭であれこれ原因とか考えたりしてないだけ、す・・・って薄くなりやすいのかなあ。
面白いのは「うわっ、もうこんだけ時間経ってるやんっ」ていうときと「えっ?まだこんだけしか時間経ってないわけ?」というときと、両方あるのよね。
ほんでそんなことを考えてたらふと気づいたんだけど。
施術してるときって、「自分の時間なんだなあ」って。
お客さんに自分の時間を売り渡して交換でお金をもらってるわけじゃなくて。
「これは自分の時間なんだ」と。
自分の時間をとことん、大切にしていくと、ひとつひとつ、やることを丁寧に扱っていくと、自分が薄くなったような、キレイになったような、自分がどこにいるのか、いま何時なのかわかりにくくなるような、そういう感覚になるのかな。