O-リングテスト
この言葉を耳にされた方もいらっしゃると思います。または、筋力テスト、アプライドキネシオロジ―、とか。
指でわっかを作って(これが、アルファベットのOに見える)、そのときの輪を閉じてる指のチカラを確かめ、次に体のある部分に触れる、もし、そこに異常があれば、筋力は弱くなり、わっかは簡単に開いちゃう、というもの。うーん、文で見たらなんのことかわからんな。まあ、知ってるもんと思って話を進めます(こらこら)。
これは、画期的な検査法ではあるんです。放射線を当てなくても(レントゲンね)、開腹しなくても、体内の異常さえも見つける事ができるんですわ。
で、これを使う民間療法の先生も増えてきました。かいつう館では、腕の力を利用してこれをやったりします。ただ、検査法としては使用しませんが。なぜなら、、、
先生と患者、という立場では、先生の意識が反映される危険があるからです。うちに来られた方もヨソでO-リングを受けたんですね。問診の時に「胃が弱い」て書いたら、O-リングでもやっぱり胃の処で筋力が落ちた、先生が胃に気を入れたら胃のところでの筋力が回復した、「ほら、もう良くなりましたよ」。
えとですね、問題は、先生が「胃の処でチカラが弱くなるはず」と思っていれば、そうなる可能性が高いと思うんです。ほら、良くなったはず、と思えば、そうなることも。つまり、この検査法の大前提は「本当に患者さんのことがわからない、先生に思い込みがない」ことが必要なんだと思うんですよ。
極端な実験ですが、胃の悪くない人の検査をこれでするときに「胃よ悪くなれ、おまえの胃はガンだ、コンチクショー死んでしまえ」と念じたら、筋力は落ちます。相手が気功師でもない限り。逆に気功師が「おれの筋力は落ちない、落ちない、落ちない、、、」と念じ続けたら、気功師の悪い箇所でも彼はチカラを維持しつづけることは可能です。
O-リングを開発した先生の例に「水では筋力は落ちないが、水よりも不純物であるコーヒーでは人の筋力は落ちる」というのがあるんですね。これを批判している人もいて「塩素、トリハロメタンの入った水でこそ、筋力は落ちる。落ちないのは、先生の思いこみの反映じゃないのか」というわけですわ。あ、この人も筋力テストはバリバリ使用してるんですよ。
話が長くなりました。なんで、知らなくても知っているものとして話を続けたかというと。本当に言いたいのは。
僕が、あなたに「悪くなれ」と念じたら、筋力は一時にしろ、落ちます。ということは、あなたが「自分て、だめなんだ」と思っても同じ。また、誰かに「アンチクショー」と思ってるときも、同じ。外出前にコドモを叱り飛ばしても、子供の筋力は落ちます(外でケガしないように気をつけるなら、明るく送り出しましょう)。これ、ストレスが、カラダに影響を与える、という良い例ですよね。逆に、自分でも自分を否定せず、人をも否定せず、人から否定されても気にしないでいられたら、筋力はおちることはないわけです。そんな人は悟りをひらけちゃうでしょうけど(笑)。
O-リングテストは、検査法としても優秀なんでしょうが、僕にとっては、人の意識と肉体のつながりを教えてくれるもの、としてのほうがためになりました。