左の肩が痛い、ということで、どんな動きで痛くなるのかをお聞きすると。
左手で右の肩を掴む動作。
左手で水平に後ろにひく動作。
あと、左手を耳のほうにあげてくると、挙がるんだけど、痛気持ちいい感じ。
なんだそうです。
最初に、右の肩をつかむ動作の痛みをとっていきました。
次に後ろにひく動作。
最後に上にあげるときのやつ。
こんな風に動きごとに考えていくと近道だと僕は思っています。
これを「肩が悪い」ととらえてしまうと、どうしても「肩そのもの」を観てしまいます。肩を調べたり肩を揉んだり肩まわりの関節を矯正したり・・・。でも。
お客さんの肩が悪いかどうか、まだ決まってないんですよ。ただ単に「こうしたら『肩が痛い』」とおっしゃってるだけなんですね。
肩が痛い、というのと、肩が悪い、というのとは、まったく別の話ですよね?
肩が痛い、というのは事実です。だけど、「まだ」肩が悪い(肩に異常がある、肩が壊れちゃってる、肩の関節がズレてる)とは決まってないんです。結果的には肩が悪い、という可能性もあるんでしょうけど、まだ決定的じゃない。だから、そこにとらわれてしまうと、見落とすことがあったりすると僕なんかは思うんです。
今回の事実を細かくしていくと、この方は「三つの症状に分解できますよ」ということです。
その症状ひとつひとつに対して丁寧にアプローチしていく。
右の肩をつかむと痛かったのを、痛くなくできるなるようにする。
後ろにひくと痛かったのを、痛くなくできるようにする。
上にあげると痛い・気持ちいい、という感覚がなくできるようにする。
要は、お客さんは「できない」と言ってるみたいなものなので、それを出来るようにするにはどうしたらいいか、を考えてあげるほうが早いんじゃないか、と。悪いのを修理する感覚でいるよりは。
終わりかけのときにお聞きしたなんですが、この方はゴルフのスイングをしたら痛いんですって。
で、慌てて(苦笑)ゴルフのスイングをして確かめてもらいました。
このときに、じっとスイングを見つめるわけなんですけど。
もうこのときにはスイングしても痛くなくなっていたので安心しました(数日後にゴルフがあって、とおっしゃっておられたので、正直、そっちは心配してますが)。
これなんかは、最初にそこまで聞き出せなかった僕のミスですね(苦笑)。
今日もありがとう。