あるとき、病院での検査では異常がないにもかかわらず、何もしなくても腕が痛い、という方がこられました。
電話でお聞きしたときも「力を入れても痛くない、腕をひねったりしても痛くない」とおっしゃっておられたんですね。
何もしなくても痛い、というのはうちの領分ではないかも、とちょっと不安に思いながらも一回で良くなった、とおっしゃるダンナさまのご紹介ということで精一杯だせていただくことにしました。
お話していても楽しい人で、こちらも深刻にならずに済みました(笑)。
最初に目の前で腕をいろいろ動かしてもらったのですが、このときは痛くありませんでした。こういうときは、どこにポイントを絞っていいのか見当がつかないときがあるので戸惑うケースです。
お話を聞いていると、特に痛いのは
前屈して腕を地面に向けてだらんとぶら下げている状態。このとき腕が必ず痛くなるんだそうです。
実際にやっていただきました。そうしたら、確かに痛くなったそうです。
ためしに、腕を肘のところで折り曲げて前屈してもらうと、、、、このときは痛くないとのこと。
うちのやっている動作分析整体法では、こうやって「痛いとき」と「痛くないとき」の差を浮き彫りにしていきます。
そして、その差が意味していることを推測していきます。
この人は脱力状態で腕を伸ばした状態が痛いのか?逆にいうと腕を曲げておくと痛みは消えるのか?その二つの間にはどんな違いがあるのか?と考えてポイントを絞ってやっていくともう同じ動作では痛みはでなくなりました。
セミナーでもお伝えしているのですが、こうやって「動作分析」が「できた」症状であれば、たいがいのものが改善されていきます。
しっかり検査をするのは大いに結構なんですが、このように「痛くないとき」と「痛いとき」の差がわかれば、「どこを」施術するべきか、一気にわかることがあります。この方のように僕にとっては初めてのケースであっても。
こんな風に、いつもお客さんの説明に助けられてばっかりです。今回も本当にお客さんの話に答えがすでにあった、というケースですね。
今日もありがとう。