顎関節症をみてほしい、というリクエストでお電話をいただきました。アゴの音が鳴るので、と。
(前にも書きましたが、アゴが痛い、というのは割りと変化がでやすいのですが、音はどうしても消せないときがあって、そのことは電話の時点でお伝えさせていただきました。)
他には?とお話を聞いてみると、骨盤矯正もしてほしい、と。
理由を聞いてみると、骨盤が歪んでるからアゴもズレるのかな、と思って、と。(可能性はありますが、そうじゃない可能性もあります)。僕としてはあまり先入観をもって原因を決め付けないほうがいいんじゃないか、とも思いますが)
で、もうちょっと聞いてみると、ダイエットもしてるので骨盤が歪んでると下半身が痩せにくいとか聞くので、と。
アゴの音も、骨盤の状態も、太りにくいようにと猫背の調整もしておきました。
どういうわけだか、この方はアゴの音も感じなくなったようですが・・・。
施術中に、骨盤の話になって。いろいろ質問してくださったので、「じゃあ、僕の考える骨盤や歪みやの話を聞いてください・・・」と(笑)。
いつもの、痛みと歪みの関係を例に出しながら・・・。
あ、でもそこは割愛。そのまま再現しても冗長になりますから。ここからは書き起こし(笑)。
骨盤が、体よりも先に歪むことはないんじゃないか、という「当たり前」のことを説明しておきたいんです。
当たり前でしょ?骨盤が体よりも一秒でも先に歪んで、体がそれに引きずられて歪むのか?ってそんなことないですよね。
これは骨盤を調整しなくても、体を調整したら骨盤も勝手によくなっちゃう、ということね。
体と同時に骨盤は歪むんだ、という当たり前のことを再認識してほしいんです。
でも、骨盤が歪むというと、骨盤が先に歪んで体に症状がでるんだ、って「聞こえる」でしょ?実際にそう思ってる方も多いとは思うんだけど。
だけど、現実には・・・
現象的には、骨盤と体は同時に歪むはずです。
お茶を飲もうと手を伸ばすときに、腕の骨が一秒でも先に伸びてから腕がそれについていくのか?って考えてみてください。
右の骨盤が上がってるよ、というときに右の骨盤が一秒でも先にあがったか?絶対に、肉体ごとあがってますよね。
何を意味してるかというと。
骨盤が歪む、というよりも、体が歪む、んだと思うんです。
体が歪むと、体のなかに入ってる骨盤も歪んで「見える」。たぶん、それだけのことです。
腕を伸ばすと、腕のなかの「骨」も伸びて「見える」ってことです。腕の骨が伸びてるんじゃなくて、「腕(骨を含む)」が伸びてるんです。
だから、骨盤の入れ物である体を先に整えちゃう。
すると、骨盤は入れ物に沿おうとするので、骨盤と体は同時に整ってきます。
「体(骨盤を含む)」が歪んでいるので、体を整えると体が正しくなる(骨盤を含む)、わけです。
骨盤を先にどうにかしようと思うと、骨にアプローチすることになるので、どうしてもバキッという手段になってきます。
だけどね、それをするには、体が整っていないとダメなんじゃないか、って思うんです。
たとえば、右足裏に魚の目があったら、骨盤が整ったって、痛い足を庇うから、絶対に歪みます。
このように、歪みがすべて骨盤から始まる、なんてことはないんです。
体のなかに骨盤があるのであって、骨盤が体を支配してるんじゃない、ってことは大事なポイントだと思うんです。
骨盤は、体に従うんです、たぶん。だから、骨盤まわりじゃなくて、体全体を整えてあげると、非常に優しい、こわくないプロセスで全体が楽になりますよ、って。
これをある人に話したら、、、、「あなたの骨盤矯正は・・・・世間の骨盤矯正の『考え方』を矯正してる感じだな」と笑われました。
今日もありがとう。