産後の骨盤矯正を、というママさんからお聞きした話なんですが。
10代のころに立てないくらい腰が痛くなって病院に行ったら「ヘルニア」だって言われたんだそうです。
で、気がつけば・・・・
いつの間にかヘルニアは→腰痛は、という意味ですー痛まなくなっていた、とのこと。
不思議でしょ?
ヘルニアが引っ込んだわけじゃないと思う。
なのに、もう痛くないんだって。この10年くらいは、ね。
こういうお客さんの話を「スルー」せずにきっちり受け止めていくと、「本当にヘルニアは腰痛の原因なのか?」という疑問がわいてきます。
つまり、このお客さんは「ヘルニアがあるままで、10年は痛くない状態が続いている」ことになります。
医学的に「ヘルニアが写ってるからヘルニアが原因の腰痛なんだ」というのももっともらしいです。「証拠」はバッチリあがってるぜ、と。
でも「ヘルニアがあっても10年も痛くないんだ」という「証言」を採用するなら、ヘルニアと腰痛の因果関係はないのかも、ということになりかねません。
お客さんには「痛くない」という「うその証言」をするメリットがありませんから(笑)うそは言ってないとすると・・・さて?
実際にね、多いんです。「昔はヘルニアだった」てお客さん。すごく多いですよ。
ここから導き出せる仮説は
ヘルニアは勝手に引っ込む。または、
腰痛に関係あるヘルニアと関係ないヘルニアがある。
と。最初のは想像しにくいですよね。
とすると・・・
お客さんのおっしゃる事柄から施術のストーリーを組み立てていくワタシとしては。
ヘルニアがあるとしても、それが原因「ではない」腰痛も存在するのだ、と考えて全体を広くとらえるようにしています。
今日もありがとう。