身体の歪みだとか、クセだとかに飛びつく前に | 尼崎の矯正しない整体院・かいつう館です(^^)

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1回の時間はかけますが、やることはとことんシンプルに。
笑って良くなる整体院を目指しています。お客さんを通わせない、技術の出し惜しみをしない、楽になってもらいたい、という気持ちを忘れない。そういう思いで、整体をさせていただいています。

とある歯医者さんとの会話で。

僕って、右側だけで噛むクセがあるんです。
そういう話から、
最初は普通に右側で噛んでると(僕は右奥歯にとある問題を抱えているので。苦笑)いけませんねえ、ということになって「右側で噛みたい理由があるんでしょうねえ」という話がどちらからもとなく出てきて。

そのあと「左側で噛みたくない理由があるのかも知れませんよね」という話に落ち着きました。

このときは僕の歯をみてもらってたわけじゃなく、雑談だったので、実際はどうなのか?を検討してみたわけではありません。

この話、見方次第で180度、見えてる世界の意味が変わりますよね。
右側になにかがあって、右で噛むクセがついてしまったのか。
左側で噛むと嫌な感じがするから右で噛んでいるのか。

整体と違って、歯なんか削っちゃったら終わりですもんね。ここは慎重に検査してほしいところですね。

さて、整体の現場において、ある人に、なにかのクセがあったとき。
たとえば、右足を上にして足を組む癖があったとき、
右足を上にしたいという欲求があるのか、左足を上にあげたくないという欲求があるのか。

右肩が上がっているとき、
右肩を挙げていたいという欲求があるのか、左肩を下げていたいという欲求があるのか。

右肩胸が後ろに引き気味にねじれているとき、
右肩胸を後ろに引いておいたほうが居心地がいいのか、左肩胸を前に出しておいたほうが気持ちがいいのか。

見た目では「まだこの時点では」判断できないはずです。
そして、このとき、左右のどっちが悪いのか?という問いでは漠然としすぎていると思います。

というか・・・「どっちかが悪い」という見方がふさわしいのか?ということ。

悪いのか、じゃなくて、それをするメリットはなにか?だろうと僕は思うのです。
もし、左側になにかあって、無意識に左で噛むのを避けているのであれば、それこそが右で噛むメリットであり、見てあげるべきは噛んでいる右側ではなく左側になりますよね(極端な話ですよ。歯医者さんがそう言ってるわけじゃなくて。僕の整体をベースにすると、そういう考え方もあるというレベルの話ね。笑)。それで、左右バランスよくアゴを使えるようになるかも知れません。

どこが悪い?の前に、
どうしてそういうことをするんだろう?という問い。
その行為に、どんなメリットがあるんだろう?という自問。
整体にそういう視点を持ち込んでみても面白いと思うのです。

今日もありがとう。