整体やカイロプラクティックに行って「足の長さが違う」と指摘された方、て多くないですか?
今日の話は、足の長さが違う、とご自身の感覚でわかった、というお客さんからの連想ネタです。
その方は、肩痛、股関節痛があり、ご自身では「歩くときにギクシャクするので片方の骨盤が高い」と感じていたそうです。
そのときは普通にお聞きしていたのですが、施術も後半の時間帯に入り、「え?」と思いました。
というのも、「体の歪みを感覚で自覚できる」人のほうがマレなんじゃないか、と疑問に思ったからです。
僕自身、写真を撮るときは「首をまっすぐにして」と言われますし、嫁さんからも「左肩が動いてないよ」と指摘されます。
でも、自分では首が傾いている気もしないし、肩が変だという感覚もありません。もし、首が傾いていたら、僕が見ている視覚も傾いていていいと思いませんか?
つまり、、、歪んでいてもそれだけ補正機能が働く、ゆえに歪んだ後では「ゆがみを感覚として自覚しにくい」と思ったのです。
もちろん、鏡を見たとき、左肩だけ凝る、シャツの丸首が片方にずれる、そういった異常はわかります。ただ、内部感覚としては気づきにくいはずなんです。
ここで冒頭の話にもどります。
僕も足の長さは左右で違いますがそれを普段、「感じる」ことはありません。
この方は、片方の足の方が長い、と感じていてそれをさらに考えていくと。
例えば、右足の接地時間が長く、左足の滞空時間が長い。そういう風にも表現できるのですね。
そこで例のごとく、ストーリーを空想します(笑)。
体が自ら足の長さを違うように感じさせてしまうことを「選ぶ」としたらどういうときか・・・?
例えば左足の滞空時間が長いのだから「左足をあまり地面に着けたくない」のではないか。
左足を地面につけることにデメリットがある、としたらそのデメリットを探し出せれば、「片方の骨盤が高い」という内部感覚にも手をうてます。
つまり、うちでは「悪いところ」「壊れてるところ」「異常なところ」を探し出して矯正しよう、ってことよりも「悪く見えること自体に意味があるとしたら、それはどんな意味か?」というストーリーを考えて整体を組み立てて行きたい、と思ってるんです。スピリチュアルな人生訓みたいですけど(笑)。