いつものように看護師さんに血圧と体温を測ってもらい、少しすると朝ごはんの時間。朝食を食べて薬を飲み、歯を磨いたあとは、部屋でゆっくり過ごしていました。


そんな何気ない朝を過ごしていると、主治医の先生が病室に来られました。


そして、突然、


「退院はいつにしますか?」


と言われました。


その瞬間、


「やっと病院から出られる!家に帰れる!」


と、ものすごく嬉しくなりました。


正直、こんなに早く退院できるとは思っていなかったので、退院の日が決まったことが本当に嬉しかったです。


話し合った結果、連休明けの平日に退院することが決まりました。


退院したい理由、第1位は……


退院が決まってから、まず最初に思ったことがあります。


それは……


「家のご飯が食べたい!」


でした(笑)。


自分は病院の「常用食」という食事を食べていて、1食あたりお米が250gほど出ていました。


ご飯の量は十分すぎるくらいだったのですが、問題はおかず。


1日3食の中には、どうしても「今日はちょっとハズレだな……」と思ってしまうようなおかずの日がありました。


そういう日は、正直すべて食べるのがかなり大変。


もちろん病院食なので栄養のことを考えて作られているのは分かっているのですが、長期間入院していると、毎日の食事が少しずつ楽しみではなくなってくることもありました。


そんな中で、ふりかけが付いていた日や、ジョア、ヨーグルトなどが出た日はかなり嬉しかったのを覚えています。


「今日は当たりだ!」


と、ちょっとしたご褒美のような感覚でした(笑)。


病院食がつらい日は売店へ!


リハビリも順調に進んでいたので、途中から一人で病院の下の階にある売店へ行く許可も出ました。


これはかなりありがたかったです。


病院のご飯がどうしても美味しく感じられず、あまり食べられなかった日は、売店に行ってパンやお菓子などを買っていました。


そして、それを食べてなんとかお腹を満たすという生活。


病院によって病院食の味や内容は違うと思いますが、もし入院中に「今日のご飯はちょっと無理だな……」という日があったら、売店で食べられるものを確保しておくのも一つの方法だと思います。


もちろん食事制限などがある場合は、看護師さんや先生に確認してくださいね。


そして、まさかの4人部屋ひとり占め


もう一つ、退院が近づいてきて起きた出来事があります。


自分が入院した当初は、4人部屋に自分を含めて3人いました。


特に他の患者さんがいることをストレスに感じることもなく、いびきなどもそこまで気になりませんでした。


ところが、退院が近づいてくると……


一人、また一人と退院していきました。


そして気がつけば、


4人部屋なのに、自分一人。


まさかの「4人部屋ひとり占め」状態になりました(笑)。


他の患者さんがいる時も特に嫌だと思ったことはありませんでしたが、いざ一人になってみると、これがめちゃくちゃ快適。


周りを気にする必要もなく、部屋を広々と使える。


「こんなことあるんだな(笑)」


と、看護師さんとも笑い話になりました。


入院生活の最後に、まさかこんな小さな幸運が待っているとは思いませんでした。


退院まであと少し


手術をして、リハビリをして、痛みと向き合いながら過ごしてきた入院生活。


最初は「いつになったら家に帰れるんだろう」と思っていましたが、気づけば退院の日が目の前まで来ていました。


退院が決まったことで、一気に気持ちも明るくなりました。


家に帰ったら食べたいものもあるし、やりたいこともある。


何より、「自分の家に帰れる」ということが本当に嬉しかったです。


長かったようで、振り返ってみるとあっという間だった入院生活。



手術が無事に終わり、まず感じたのは「終わった」という安心感でした。


術後は膝の痛みがかなりありましたが、時間が経つにつれて少しずつ痛みも落ち着いてきました。


ただ、完全に痛みがなくなったわけではありません。


たまに膝に「ビリッ」と電気が走るような痛みがあり、その瞬間が本当に嫌な感じでした。突然くるので身構えることもできず、思わず「うわっ」となってしまうような痛みです。


そんな状態ではありましたが、術後翌日からさっそくリハビリが始まりました。


朝ごはんを食べ終えると、いよいよリハビリ開始。


手術前からずっとベッドの上で過ごしていて、地面に立っていなかったので、「本当に立てるのかな?」という不安がかなりありました。


そして、いざ立ってみると……


思っていたよりも立てました。


もちろん膝には痛みがあります。それでも、自分の足で立つことができたことが嬉しかったです。


さらに、1人でトイレに行く許可も出ました。


「少しずつだけど、ちゃんと前に進んでいるんだな」と実感した瞬間でした。


ただ、ここで驚いたことがあります。


少し歩いただけなのに、めちゃくちゃ息が苦しい。


「え、こんなに体力落ちるの?」と思うくらいでした。


たった1日寝たきりで過ごしただけなのに、少し歩くだけで呼吸が辛くなる。


普段なら何とも思わない距離なのに、今の自分にとってはかなりの運動でした。


寝たきりになるだけで、こんなにも体力が落ちるのかと身をもって実感しました。


この頃は、痛み止めの点滴と鎮痛剤を飲みながら、痛みを抑えて生活していました。


そして術後2日目。


この頃になると、膝の痛みもだいぶ落ち着いてきました。


すると先生から点滴を外してもいいという許可が。


「やった!」


そう思って、すぐに点滴を外してもらいました。


点滴がついていると、ベッドから動くときも何かと気を使います。


それがなくなり、両手が自由になっただけで、ものすごく快適。


たったこれだけのことなのに、かなりのストレスから解放された気分でした。


そして、この日もう一つ嬉しい出来事が。


看護師さんから、ついにお風呂に入っていいという許可が出ました。


術後初めてのお風呂です。


「やっと風呂に入れる!」


入院生活の中では、当たり前だったお風呂に入ることがものすごく楽しみに感じました。


とはいえ、膝がまだ思うように曲がらないので、ここでも一苦労。


ズボンを履くのも大変だし、下着を脱ぐのも大変。


普段なら何も考えずにできることが、今は一つ一つが大変な作業です。


それでも、なんとかお風呂に入り、久しぶりに体を洗ったときの爽快感は最高でした。


「やっぱり風呂っていいな」と、改めて感じました。


お風呂から戻ると、午前中のリハビリがスタート。


膝をマッサージしてもらったり、膝の曲げ伸ばしをしたり、少しでも可動域を広げるためのリハビリを行いました。


これがなかなか辛い。


膝を動かすと痛みもありますし、「もうこれ以上曲がらないんじゃないか」と思うこともあります。


それでも、リハビリを続けていると少しずつ膝が動くようになっていくのが分かります。


病院では基本的にベッドの上で過ごす時間が長く、正直かなり退屈です。


そんな中で、1日2回あるリハビリは、唯一「時間が早く過ぎる」と感じられる時間でした。


もちろん、リハビリをしている最中は痛いし、辛い。


「早く終わらないかな」と思う瞬間もあります。


それなのに、終わると「次はどれくらい動くようになるんだろう」と少し楽しみになっている自分もいました。


辛いけれど、楽しみでもある。


そんな不思議な時間でした。


手術を終えて、まだまだ普通の生活には戻れていません。


歩くことも、お風呂に入ることも、服を着ることも、今まで当たり前だったことが一つ一つ大変になっています。


それでも、術後翌日に立てたこと、1人でトイレに行けたこと、点滴が外れたこと、そしてお風呂に入れたこと。


小さなことですが、一つ一つできることが増えているのは確かです。


焦らず、少しずつ。


今はそれを繰り返しながら、元の生活に戻るためにリハビリを頑張っていきたいと思います。



手術当日は、夜中の0時から食事が禁止となり、水などの飲み物も朝6時から飲めない絶食状態でした。朝になると他の入院患者さんには朝食が配られていましたが、もちろん手術前の私は何も食べることができません。「いよいよ手術なんだな」と実感した瞬間でもありました。

手術は10時過ぎの予定だったため、9時半頃から手術着に着替えたり、最後にトイレを済ませたりと準備をしていました。すると看護師さんが部屋に来て、「予定より早まり、10時から手術になります」と伝えられました。少し慌てて準備を進めましたが、不思議と焦りや緊張でパニックになることはありませんでした。

10分前になると、手術室への案内のため迎えが来ました。膝を怪我していたため、自分で歩くことはなく、部屋まで来たストレッチャーに乗り換えて手術室へ向かいました。

手術室の入り口では、オペ担当の看護師さんから本人確認や質問を受け、「いよいよ始まるんだ」と一気に怖さが込み上げてきました。

手術台に横になると、体には心電図などの機械が次々と取り付けられ、「麻酔を入れますね」と声をかけられました。そこからは本当に一瞬。5秒も経たないうちに意識がなくなり、次に目を開けた時には、すでに手術室を出る出口まで来ていました。

目が覚めた瞬間に感じたのは、手術をした右膝の激痛でした。今まで経験したことのない痛みで、本当に辛かったのを今でも鮮明に覚えています。

その後、自分の病室へ戻りましたが、痛みはさらに強く、意識は朦朧とし、大量の汗をかき、呼吸もうまくできず、体がしびれるような感覚までありました。「このままどうなってしまうんじゃないか」と思うほど怖かったです。

ベッドに戻って約1時間ほどすると、痛み止めが効き始め、少しずつ会話ができるようになり、スマホも触れるようになりました。その後は体調も少し落ち着き、夕食は意外にも完食することができました。

しかし、本当に大変だったのは夜でした。

飲み薬の痛み止めと点滴で鎮痛剤を入れてもらっていましたが、それでも眠れないほど膝が痛く、寝返りを打つことすら苦痛でした。

手術後は痛いとは聞いていましたし、ある程度覚悟もしていました。それでも、ここまで眠れないほどの激痛を経験したのは人生で初めてで、本当に辛い一日でした。

それでも、「この痛みを乗り越えれば、また以前のように動けるようになる」と自分に言い聞かせながら、長い長い手術当日の夜を過ごしました。




いよいよ入院当日。朝は普段と変わらず起きて、前日にまとめておいた荷物を確認しながら支度を済ませました。お昼過ぎに病院へ向かい、入院手続きを終えて病室へ。

案内されたのは4人部屋でしたが、運良く窓側のベッド。景色が見える場所だったので、「これは少しラッキーかも」と少し気分が明るくなりました。ベッドに座って外を眺めながら、「明日はいよいよ手術なんだな」と少しずつ実感が湧いてきました。

数時間後には点滴のルートを確保することに。人生で初めてだったこともあり、針を刺される痛みと、「明日、本当に手術をするんだ」という現実が一気に押し寄せ、不安と恐怖でいっぱいになりました。

夕方になると夕食が運ばれてきました。初めての病院食は「これが病院食なんだ」と少し新鮮な気持ちになりながら、しっかり完食。食後は歯を磨いて寝る準備を済ませ、消灯時間を迎えました。

「早く寝なきゃ」と目を閉じるものの、翌日の手術のことばかり考えてしまい、なかなか眠ることができません。気づけば0時を過ぎても眠れず、不安だけがどんどん大きくなっていきました。

消灯前に看護師さんから「眠れなかったら睡眠薬をお渡しできますからね」と声をかけてもらっていたことを思い出しました。ただ、まだ自分の足で動くことができたので、ナースコールを押すのは少し気が引けてしまい、松葉杖をつきながら自分でナースステーションへ向かいました。

看護師さんから睡眠薬をいただき、それを飲んでようやく眠ることができました。

こうして、不安と緊張でいっぱいだった入院初日の夜が終わり、いよいよ翌日は人生初めての手術を迎えることになります。



まさか自分が救急車で運ばれる日が来るなんて思ってもいませんでした。

バイクで走行中、トラックと接触する事故に遭い、右膝を強く打ちました。痛みは想像以上で、そのまま救急車で病院へ搬送。

病院ではレントゲンとCT検査を受け、その結果は右膝蓋骨(お皿)の粉砕骨折。

4日後に入院、そして翌日に手術を受けることが決定。

「手術をする」と聞いて正直かなりショックを受けました。

事故の痛みはもちろんですが、これから始まる入院生活や手術、リハビリのことを考えると、不安でいっぱい。体だけでなく、気持ちまで一気に落ち込んでしまいました。

今は前向きになろうと思っても、まだそんな余裕はありません。でも、この経験を記録として残し、いつか「あのときは大変だったな」と笑って振り返られる日が来ることを願っています。

同じようなケガをした方や事故に遭われた方の参考や励みになればうれしいです。