大阪の宝石店で働いていました。
毎日商品を見ていると自然に目が肥えてきます。
とはいえ、自分はダイヤモンド買取士ではないので言動に気をつけなくてはならないと痛感せられた出来事があります。
入社して半年もたっていない時のこと、あるお客さんから「ダイヤモンドの指輪があるのでダイヤモンド買取書を作ってほしい」と依頼を受けました。
研修で習ったとおり「当店で買っていただいたものではないので」とひとこと申し上げた上で預り伝票に「銀色枠付き、白色石リング、一個」と書き、控えをお渡ししました。
預った指輪を普段つかっているダイヤモンド買取機関でダイヤモンド買取してもらい、後日そのお客さんが現れました。
ダイヤモンド買取結果が気にいらなかったようです。
「最高級のダイヤだと言われたから買ったのに、どういうことだ」とカンカンに腹を立ててしまわれて、私も困りました。
仕方なく店長を呼んで、信用の置ける機関に依頼して作ったダイヤモンド買取書なので結果に間違いはないこと、結果がお気に召さないならばお買いになられた業者さんに直接お問い合わせしてほしいと説明し、お客さんはお帰りになられました。
もし仮に、あのとき預り伝票に「プラチナ枠ダイヤモンドリング」などと記入していたら、どうなったでしょう。
お客さんに「すりかえた」とか言いがかりをつけられた可能性も否定できません。
店の信用にキズをつけることなく済んで良かったと思います。
今思い出しても怖い経験で、良い教訓になりました。
