准看護実習で傷ついた思い出

あたしが准看護実習でうけもったのは

付き添いが2週間おやすみという

高齢の上品なかた

とにかくこきつかわれたが
なんにもしないよりましだった

付き添いの悪口をさんざんきかされ

わたしは一緒になって怒ってしまった

実習最後の日付き添いの方に

わたしは今から思うと出すぎたことをいった


あまりひどいことをしないでくださいねと

当時16才のわたしは建前とか本音とか胸にしまうが できなかった


患者さんは怒って わたしに土下座して 付き添いに謝れと わたしに ののしった

別人の様だった

付き添いさんはニヤニヤ笑っていた

わたしは土下座はせず すみませんとだけいって泣きながら帰った

人間て怖いなって思った

だけど いい勉強になった

それからは患者に感情移入してものめり込むことはなくなった

もう今頃とっくになくなっているであろうあの人に

違う意味で感謝している