中学の頃のわたしは、少し横道にそれていた
人よりもながめのスカートとタバコ、ケンカ
あとは、ちょっと書けない
そんな子たちとたむろっている日々
堕ちこぼれに先生は厳しい
怖い先生は必ず追いかけてくる
そんな日のなか中3でわたしは仲間と外されたクラスにいた
わたしはもともとがまじめなのだ
見抜いた教師はまじめな子ばかりのクラスにいれられた
友達をさがさなくてはいけない
でもみんな遠巻きにする
見つけた
わたしと同じようになじめない子がいた
いわゆるオタクっていう子だ
いつもマンガを描いていた
わたしははなしかけた
最初はそっけなかった子もだんだん話しをしてくれた
昼休みにタバコを吸う以外はその子といた
その子は頭がよかった
市内トップの高校も合格確実だった
わたしはビリからトップクラスだった
わたしはナースになりたいっていってたから
レベルの高い看護科の高校を夢見ていた
その子は勉強を1から教えてくれた
少しずつ成績は上がっていった
わたしの時代はベビーブームで子供が多く
どこも倍率がたかい時代だった
わたしは勉強した
その子は自分の時間を割いてわたしにつきあってくれた
その子は本当はマンガなんて好きではなかった
友達がいないから暇つぶしに書いていただけだと、後で知った
昼休みタバコを吸いながら
りえぞうって高校いくんだって
なんであんなキモイのとつるんでるの
周りの子に罵声をかけられた
あんたまたいじめるよ
わたしはあの子と話すのをやめた
最初はわたしにつめよったが
勘のいい彼女はもうはなしかけてこなくなった
そしてわたしといるときはかかなかったマンガをまた描きはじめた
わたしは悪友とつるみ授業をサボり
また成績が下がった
まぐれで高校に受かったようなもんだ
その証拠に高校でもビリだった
彼女は完全にわたしを無視したまま
中学でお別れになった
もう2度と会うこともないだろう
最後にさよならがいいたかったけど
わたしは悪友にガードされていえなかった
苦い思い出だ
悪友たちは私以外
親が卒業式にもこなかったんだから
腕をふりほどけなかった
ごめんね
ごめんね
いわっち。