以前子供というタイトルで娘のことを書きました


その時のことを書きたいと思います


聞いてください


娘がうまれたあと


娘には会わせてもらえませんでした


お願いします抱かせてください


いいの・・後悔するかもしれないよ


と、助産師さんはいいました


そして、娘をつれてきてくれました


見た目は普通の赤ちゃんで。

まつげのながい子でした

あたしと同じでした

目を瞑って寝ているようでした。


病室につれていっていいですか

あたしは聞きました


若い助産師さんがいいよっていいました

すると

年配の助産師さんが駄目よって大声を出し赤ちゃんを取り上げました


いいじゃないですか・・若い助産師さんの声

どうなるかわかってないの、あなたは。年配の助産師さんの声

その後も二人はやりあっていました


そうです


年配の助産師さんはわかっていたのです

あたしが病室から娘と飛び降りようとしてたことを


その日個室のあたしは母につきそわれすごしました


次の日母は帰り一人になると看護師さんがずっといれかわりたちかわりしてくれました


トイレから戻ったあたしが床にしゃがみこんでしまいました


それをみつけた看護師さんはますますあたしのそばにいてくれました


窓の鍵は2重で、なぜかひとつは異様に上の方についてました


同じような人がたくさんいることをしりました


早めに退院


ありがとうございました と挨拶しました


ナースステーションにいたひとがみんな頭をさげて無言で挨拶してくれました


ロビーからエレベーターを待つとき


もう一度ナースステーションを振り返りました


みんなあたしを不安そうにみてました


ハンカチで涙を拭いている看護師さんもいました


あたしは初めて笑顔を作りみんなに手をふりました


看護師さんも手を振ってくれました


そしてエレベーターに乗りました



娘を失った痛みはまだ消えません


だけどあたしはやっぱり子供が欲しかった


そして2年後息子が生まれました


娘の生まれ変わりだと


信じています


あの時お世話になった助産師さんや看護師さん


ありがとう


あなたたちのおかげでたちあがれました


あたしはお母さんになったよ