「12.故里の星くずは 衝撃の子守歌」。これは、困りました。全く、手掛かりが浮かびません。「ヨコのカギ」から、攻めましょう。「タテのカギ_12」の接頭辞?は、「ヨコのカギ_14.Who いいね いい顔してるね」を解くことで、分かります。

 この「ヨコのカギ_14」は、すぐに、メロデイー♪が浮かびます。云わずと知れた、コンサートには欠かせぬ「グランパ」です。この語尾の「パ」が、「タテのかぎ_12」の接頭辞になります。

 ここまで、判明すれば、後は、真梨子さんの曲名リストで、「パ」で始まる作品を検索すれば、自ずと答えが出ます。ありました。「パハロ デル ソル -太陽の鳥-」。

 真梨子さんの15枚目のオリジナルアルバム「FANTASIA」収録曲です。早速、CDケースを開けて、歌詞カードを確認します。間違いありません。歌い出しは、「故里の星くずは 衝撃の子守歌」でした。

 真梨子さんの詞に、高槻真裕が曲をつけています。ちなみに、「FANTASIA」と云うアルバムには、真梨子ファンの間で人気の高い「ヒ・ラ・ヒ・ラ淫ら」や「EVERYTIME I FEEL YOUR HEART -君と生きたい」が収録されています。小生は、他にも、「DANCEはひとり」や「ノスタルジアagain」が大好きです。これらに比べると、「パハロ デル ソル -太陽の鳥-」は、小生の中では影が薄かった様です。

 先を急ぎましょう。「13.今、ひとつドラマが 始まっても終わっても」。これはもう、真梨子さんの代表曲の一つと云って良いでしょう。「遥かな人へ」です。

 「NHK 1994年リレハンメルオリンピックテーマソング」として、覚えている向きも少なくないでしょう。NHKサイドから、「是非、真梨子さんの詞で」と云う熱心なオファーがあり、真梨子さんが書き下ろした高橋真梨子唯一の応援歌と云って良いでしょう。

 当時、頻繁にお茶の間に流れた、この楽曲は、卒業式ソングとしても人気を博しました。なんと、真梨子さんが、NHK7時のニュースに登場して、視聴者からの葉書を読むと云う場面があり、小生も鮮明に記憶しています。

 「遥かな人へ」は「はがゆい唇」に続くビッグヒットとなったのです。オリコンチャートでは最高位6位を記録し16週にわたってランク入りし60万枚を売り上げたとか。

 私的なことを云えば、小生にとっても、この作品は応援歌でした。当時、小生はIT企業で、5億円プロジェクトの指揮を執っていました。このプロジェクトの進捗が芳しくなく、頻繁に顧客企業の役員等とシステムの品質や日程について協議が続いていました。

毎日が、針の筵でした。毎朝、出勤するのが苦痛な時期でした。そんな日々、TVから流れる真梨子さんの歌声に鼓舞されて家を出たことを鮮明に覚えています。

♪人を愛するため♪人は生まれた・・・。この歌詞に、随分と励まされた記憶があります。♪苦しみの数だけ♪やさしくなれるはず・・・。

 真梨子さんの歌声に、何度癒されたことか。優しく、自分を奮い立たせ、仕事に邁進する日々でした。