2024年4月30日(火)。午前中、弱い雨が降っていました。11:00過ぎ、銀行に出掛けました。義母の通帳記帳です。

 義母は、2019年から介護付き有料老人ホームに入居しています。その月次利用料の引き落とし口座の残高確認が目的です。

 入居当初は20万ほどだった利用料が現在は、25万以上に膨れあがっています。度重なる介護報酬の増額改定や各種サービスの有料化等が原因でしょう。また、本人の要介護度が1から4になり、より多くの介護が必要となったのも一因だと思います。

 いずれにしても、本人の年金だけでは足りなくなってきていることは事実です。そこで、残高を注視し、必要に応じて入金をしなければなりません。

 一駅、電車を利用して、隣町の三菱UFJ銀行店舗のATMコーナーに足を向けました。すると、小雨の中、店舗から人が溢れ、歩道にまで行列が出来ています。月末の晦日とは云え、ATMがこれほどの混雑とは、正直、ビックリでした。

 ネットバンキングの普及が進む中でも、まだまだATMを通じた現金の需要は旺盛なのかも知れません。それは兎も角、止む無く、小生も列の最後尾に付きました。持参の文庫本、三浦しおん「舟を編む」を読みながら順番を待つことにします。

 「舟を編む」は、2012年の本屋大賞受賞作です。小生も、リアルタイムで、この作品を手にした記憶があります。ただ、当時は、数頁読んで、放置しました。残念ながら、当時は、この作品の面白さが分からなかった不明を恥じています。

 しかし、先日、最終回を迎えたNHKドラマ「舟を編む」を観て、一気に、この作品のファンになってしまいました。脚本家の腕前と、主演の岸辺みどりを演じた池田エライザの可愛さに胸を射抜かれました。そこで、あらためて、原作を読んでみたくなって、図書館から借り出した次第です。流石と云うか。実に面白い小説だと云うことが今更ながら、腑に落ちている今日この頃でした。

 ATMの列は、結構な効率で捌けていきました。15分と待たずに記帳が出来たのではないでしょうか。

 店舗を出ると、未だ驟雨が続いています。スマホで時刻を確認すると、11:30を回っています。時分時で空腹を覚えました。当初は、自宅で昼食を摂る予定だったのですが、銀行斜向かいにある日高屋で食べることにしました。

 店に入ると、席は十分に空いています。手頃な一人席が空いていたので、腰を下ろします。一応、メニューは確認しましたが、注文は決まっています。タンメンに半チャーハン、そして、生ビールです。

 小生と同じ様な年金生活者と思しきオッサン達が、餃子でビールを呑む光景も其処彼処です。中には、若者が酎ハイを吞んでいる姿もあります。爺は兎も角、若者は昼間から酒を呑んでいて良いのかと、要らぬ心配も頭を擡げます。歳を取ると、食も細くなって来ます。タンメンの麺は、8割方残してしまいました。