2024年4月16日(火)。昨日の季節外れの暑さも収まって、過ごし易い一日になっています。お天気は下り坂で明日の午前中くらいは、雨も予想されるとか。

 イワタニとして知られる岩谷産業が、真梨子さんのスポンサーになったのは、いつ頃だったでしょうか。

 2018年に、真梨子さんのデビュー45周年を記念して出版された「MARIKO TAKHASHI The memory 1973-2018」を紐解くと、「Iwatani presents」と冠が付くのは、2013年の「premium 40 forty」のコンサートからの様です。それ以前は、J:COMや富士通がスポンサーを務めていましたが、2013年以降は、イワタニさんが、ラストコンサート迄、10年余の長きにわたって真梨子さんを支えてくれたのです。

 イワタニと云うと、世間では、浜木綿子がCMキャラクターを務めた卓上ガスコンロでお馴染みですが、その実態は産業ガス大手です。LPGの国内シェアは首位かも知れません。日本酸素と並ぶ日本屈指のガスメーカーでしょう。

 「premium 40 forty」は、真梨子さんにとって、歌手生活40周年の節目のコンサートツアーでした。それだけに、イワタニのスポンサー就任は、心強い限りだったかと思います。

 イワタニと真梨子さんの絆を繋いだのは、作曲家の亀井登志夫氏だとか。亀井さんは、「蜃気楼」や「プロポーズ」等、10曲を真梨子さんに提供しています。亀井さんは、鈴木キサブローさんや松田良さんと並んで、真梨子さんが信頼する作曲家の一人でしょう。

 亀井さんの細君の知永子さんも作詞家で、真梨子さんご夫婦とは家族ぐるみの付き合いだったとか。残念ながら、知永子さんは、乳がんを患い帰らぬ人となっています。

 イワタニが真梨子さんのスポンサーになるに当たっては、幾つかのプロセスがあったとか。イワタニの会長、社長が真梨子さんコンサートに来場したこともありました。流石に当日は、真梨子さんからの紹介もありませんでしたが、翌日のステージで、真梨子さんは、イワタニ幹部の来場を明かしました。会場は、東京国際フォーラムでした。

 余談ですが、イワタニ幹部が来場した際のステージで、野々田万照氏が、「卓上ガスコンロが欲しい」と云った冗談を言ったところ、後日、本当に送られて来たと云う逸話があるとか。ギターの藤井晴稔さんが、どこかで語っていた様な・・。その後、真梨子さんは、イタリアフィレンツエで催されたイワタニの社内コンサートに招聘され、スポンサー契約が結ばれた様に思います。

 いずれにしても、真梨子さんは、イワタニのお眼鏡に叶い、会社の社歌を歌うことになりました。亀井夫妻作詞作曲の「あなたの横顔」です。イワタニと云う会社を夫婦に見立てて、その絆を歌い上げる優しい作品に仕上がっています。

 亀井夫人は、生前、真梨子さんに、こう語ってうたと云います。「この歌は、真梨子さんとヘンリーさんのことを歌っている」。確かに、真梨子さんご夫婦の歌と云われても違和感はありません。イワタニは、今、水素事業に経営資源を集中しています。株式を買おうと思ったのですが、1株8.980円では、容易に手が出ません。