2002年当時、真梨子さんは、白鶴酒造のCMソングを10年にわたって担当していたとか。そして、カメラ嫌いの真梨子さんが、満を持してCMキャラクターとして登場したのです。

 かつて、真梨子さんは、自身が意外に「CMソングの女王」だとコンサートのMCで笑わせていた時期がありました。確かに、云われてみれば、真梨子さんの歌にはCMに使われる楽曲が多い様に思います。

 ソロデビューシングル「あなたの空を翔びたい」は、当時(1978年)飛ぶ鳥落とす勢いの西武流通グループ・イメージソングでした。

 セカンドシングル「ハート&ハード~時には強く時には優しく」は、「いすゞNEWジェミニCMソング」として、スマッシュヒットとなった、真梨子さん初期の代表作のひとつになっています。

 ちなみに、真梨子さんには、「幻のセカンドシングル」があります。「夢ゆらり」です。この作品は、CMソングではなく、ドラマ主題歌でした。

 1979年4月17日から同年7月17日まで日本テレビ系列の「火曜劇場」枠で放映された「愛と死の絶唱」の主題歌でした。

 西村寿行の小説「安楽死」を原作に、ラブロマンスを織り込んだドラマだったとか。小生も、しっかり観ていた記憶はありませんが、大原麗子主演で、田村正和等、今考えれば豪華共演のドラマだったかも知れません。

 そして、4枚目のシングル「アフロディーテ」は、「グリコチョコレート アフロス イメージソング」として、お茶の間に流れました。

 CMキャラクターには、当時売り出し中の若手俳優だった三浦友和が起用されて、人気だった様に記憶しています。

 真梨子さんは、どこかのステージで、「結婚式に呼ばれると、リクエストに多い曲」だと紹介していたのを覚えています。真梨子さん自身、知己の結婚式で、お祝いに歌うことも少なかったと云います。

 先日、BSフジで放送された、真梨子さんの特番「輝き続ける高橋真梨子」に出演した萬田久子さんが、真梨子さんのマイベスト3に、この「アフロディーテ」を選曲されていたのが、お二人の交友を象徴している様に感じました。

 真梨子さんの代表曲となった「桃色吐息」も、今は亡き「カメリア ダイアモンド CMソング」でした。

 「白鶴」のCMキャラクターとして出演した、真梨子さんが歌ったのは、「say my name」でした。AORの旗手と云われた米国歌手ボビー・コールドウェルが、真梨子さんに書き下ろした作品でした。

 真梨子さんは、同時期に、花王の化粧品「グレイスソフィーナ」のCMキャラクターにも起用されています。歌うは、「枯れない花」でした。