「桃色吐息」について、産経新聞か何かが「エンヤ風」と評していましたが、云い得て妙です。真梨子さんの左右で大きくバチを振り上げて太鼓を叩くヘンリーさんと万照氏が圧巻です。

 感じ的にヘンリーさんがメインで万照氏がサブでしょうか。この太鼓がケルトを思わせるのかも知れません。ケルトはアイルランド辺りに遺るローマ以前、キリスト教のない時代の文化です。人間の自然に対する畏怖を感じさせる響きがあります。今回の編曲は林有三が担当しています。オリジナルは奥恵一でした。

 一曲抜けていました。「OLD TIME JAZZ」でした。これもJAZZテイストな佳作だと思います。

 7/28(日)のコンサートは大盛り上がりでした。夏のフォーラムには常連の久子ちゃんも登場していました。真梨子さんの20年来の親友、女優の萬田久子さんです。この夜も黒の帽子に黒のパンツルックで決めていました。

 やはり前日のコンサートに比べて常連さんが多いせいか、早い段階から会場総立ち状態です。真梨子さんが萬田さんを紹介して、ヘンリーさんが「女優さんだからスポットライト当たるの慣れているでしょう」とピンスポ当てると彼女は立ち上がって会場に挨拶してくれました。

 ヘンリーさん曰く「今回のステージはオペラ座をイメージした」のだとか。緞帳が上がるとバックには腕時計の歯車のようなオブジェが現れます。「時計の裏から見たイメージで、2hかけて40年を刻む仕様になっている」と云います。

 そういえば、萬田さん、真梨子さんに「黒着てるから分らない。赤い衣装にして」等と突っ込まれると「まだ還暦じゃない」と応じていました。すると真梨子さん「すぐ還暦だから、追っかけて来て」と畳みかけていました。

 万照氏不在事件?も確認しました。前日は「遥かな人へ」で姿を消していましたが、今日は、「アナタの横顔」と「My Heart New York City」で彼の姿が認められませんでした。メンバー紹介時の手品の準備でもしていたのでしょうか。

 メンバー紹介と云えば、真梨子さん、コンサートマスターの宮原啓太にお冠でした。万照氏の手品の伴奏で宮原氏が「枯れない花」を弾いていたのですが、万照氏のお茶らけにあわせて大事な作品を愚弄したと真梨子さんは「不真面目」と指弾していました。

 真梨子さんの舌鋒は小松崎純さんにも向けられます。いつもは「キーボード、小松崎ジジイ」と揶揄される小松崎さんですが、今夜は「キーボード、サックス、アルツハイマー、小松崎純」と紹介されていました。

 真梨子さん曰く「2部の衣装の着替えで、この人だけ私服に着替えてしまった」そうで、「何を考えているのやら」と・・・。

 前日、小生は1Fの40列だったのですが、真梨子さん曰く「一番良い席は14列あたりと2Fの最前列」だとか。この夜の小生の席は、その14列41番でした。