2回目のMCの際、いきなりヘンリーさんが登場しました。いつもは真梨子さんが「ヘンリーさん」といったかたちで振ることが多かったように思います。ヘンリーさんにスポットライトが当たって「ヘンリーです」と、おしゃべりを始めたのは些かサプライズでした。

 今年は真梨子さん、結構メデイアに吐出が多いのですが、これからも積極的にTV等の仕事を入れるようです。真梨子さんは「AKBと共演して刺激になった」と仰っていました。

 ヘンリーさん曰く「高橋40年」がオリコン初登場4位だったとか。真梨子さんのアルバムがトップ10入りするのは「No Reason」以来3年ぶりくらいでしょうか。「高橋40年」、ロングヒットになりそうな予感です。

 「無伴奏」はコンサートマスターとして真梨子さんのステージを支える宮原啓太の作曲です。しっとりとした失恋模様?を歌い上げています。「ヒラヒラ淫ら」は熱いパッションを感じさせる恋歌です。この作品も小生大好きな一曲です。

 「心のメッセージ」。これも小生の中では指折りの作品です。かつては、真梨子コンサートの最後を飾る曲の定番でした。「ランナー」と双璧の人生応援歌ではないでしょうか。

 川口でも気になったのですが、「遥かな人へ」の演奏に万照氏が参加しないことです。過去、こんなことはなかったように思います。手持無沙汰でもステージには姿があったように思います。そういえば、NHK「SONGS」での演奏時にも彼の姿がなかったような・・・。謎ですね。何か特別な理由があるのでしょうか。

 今回の公演は2部構成で、途中10分ほどの休憩を挟みます。真梨子さんのファン層である還暦過ぎの熟年層に配慮したのでしょうか。確かに初期のコンサートでは2部構成の時期もありました。

 万照氏が「ヘンリーバンドも35周年」と云っていましたが、当時は「ヘンリーバンドプレー」がありませんでした。その代わりに休憩だった訳でもないと思いますが・・・。35周年と云えば真梨子さんのソロデビュー以来と云うことです。

 もちろん、初期の頃はメンバーが固定していませんでした。ヘンリーさんが「セッションマン」と呼んだ流しのミュージシャン達がヘンリーさんの呼びかけに応じて集まっていたのでしょう。

 それが、最初のカーネギー公演前後からメンバーが固定したのではないでしょうか。今のメンバーも多少変動がありますが、2000年ころからは不動のメンバーでしょう。ちなみにヘンリーさんが「今はないが、そごうに読売ホールがあって、そこで最初のコンサートやった」と懐かしげに述懐していました。

 そうです「高橋真梨子コンサートVOL1.ひとりあるきコンサート」です。このコンサートは2枚目のアルバム「サニーアフタヌーン」に引き継がれ真梨子さんのライブ活動が本格化していったのを記憶しています。

 前置きが長くなりましたが、後半の幕開けは「桃色吐息」です。何度か編曲を変えて真梨子ワールドに欠かせぬ作品になっていますが、今回の編曲は絶品だと思います。