段々に拍子が揃って、真梨子さんの再登場を催促します。今回のステージはある意味異色の展開です。それは、真梨子さんの代表曲とも云える定番の「for you…」が歌われていません。

 それだけではありません。真梨子さんコンサートには欠かせない「グランパ」も、未だでした。そうです「ごめんね…」もです。これだけ定番の真梨子さんの看板曲と云っても良い作品がアンコール前に歌われないのは異常事態?ではないでしょうか。

 やがて「ごめんね…」のイントロが流れ照明が舞台を照らし幕が上がって真梨子さんが登場します。会場はもちろん割れんばかりの拍手で迎えます。今回のステージでの真梨子さんの衣装は大人しめです。

 最近はアンコールで花井幸子デザインの豪華なドレスで装うことも多かった真梨子さんですが、今回は質素に決めています。ふわっとした何というのでしょう、足首丈のスカートで、上半身も普通のブラウスといった感じです。もちろん真梨子さんのイニシャルやハートマークなどがあしらわれていますが・・。

 ヘンリーバンドの紹介です。いつからでしょう、真梨子さんが唐突にバンド紹介をするようになったのは。以前は「ヘンリーバンド紹介するね」といった前振りがあったのですが、今回も前置きなしのコールで始まりました。

 「ギター 藤井晴稔」「ベース 小川真司」「ドラムス 山下政人」。藤井さんは昔「ZIGZAG」とか云うバンドで活躍していたそうです。小川さん新人です。昨年のツーから参加の43歳で、ヘンリーバンドでは若手ですね。山下さんも新人かと思っていたら、もうベテランです。

 「キーボード 小松崎ジジイ~」。真梨子さん、小松崎さんの本名「純」と言わずに「ジジイ」と言って笑わせます。小松崎さん、真梨子さんと同い年なのですが、いじられキャラで売っています。

 「パーカッション マロ」。3人の子持ちのマロさんです。「コンサートマスター 宮原啓太」。宮原さんは才人です。真梨子さんコンサートには無くてはならぬ一人でしょう。そして最後は「オールプロデユーサー ヘンリー広瀬」。ヘンリーさんは真梨子さんの旦那様でもあり、真梨子さんにとっては掛替えのない戦友です。

 「グランパ 行きます」。真梨子さんが言うと会場は総立ちです。万照さんのハロウィンに因んだ振り付けもファンの間に浸透しています。多くの人がヘンリーバンドの振りに合わせて踊ります。真梨子さんもハンドマイクで、会場に手を振りながら熱唱してくれます。

 「for you…」の調べが奏でられると会場は水を打ったように静まりました。いよいよオーラスです。♪あなたが欲しい・・・の歌声で一気に会場もヒートアップします。歌い終わると真梨子さんとヘンリーバンドが舞台センターに集い、川口も大団円を迎えました。