2024年7月19日(金)。今日一日、自宅で静養したせいか、明日のゴルフの活力が湧いて来た気がします。猛暑の中、池袋まで出掛けずに正解だった様に思います。

 真梨子さんのセットリストに戻りましょう。データとなったコンサートで、過去2桁回数歌われたのは、「for you …」以下上位5曲のみです。

 これに続くのは、「五番街のマリーへ」の9回と「遥かな人へ」の8回です。そして、「ジョニィへの伝言」「無伴奏」、「フレンズ」が7回で肩を並べています。

 「五番街のマリーへ」や「ジョニィへの伝言」は、もっと頻繁にコンサートで歌われている印象です。いずれも、カプリシャス時代のヒット曲なのですが、傾向としては、真梨子さんの初期のコンサートでは、あまり歌われていませんでした。その証拠の一端として、「五番街のマリーへ」は、2012年の「Re : So fine」コンサートからは、2018年の「Kathaesis」コンサートまで毎回のセットリストに入っています。

 若い頃の真梨子さんは、ソロデビュー後も「カプリシャス2代目ヴォーカル」と云う肩書がついて回るのを快く思っていなかった節があります。これを払拭する意味でも、カプリシャス時代の曲を歌うことに抵抗があったのかも知れません。

 「無伴奏」と「フレンズ」は、バラードの女王高橋真梨子指折りの楽曲だと思います。真梨子さんと云えば、「for you …」がお約束ですが、この2曲も絶品です。

 歌唱回数6回で肩を並べているのが、「アナタの横顔」、「ハッピーエンドは金庫の中」、そして、「ラスト・メール」の3曲です。

 「アナタの横顔」は、人気曲と云うより、スポンサーだったイワタニとの関係でしょうか。ご存じの通り、産業ガス大手のイワタニは、長らく真梨子さんコンサートをスポンサーとして支えてくれました。この楽曲は、そのイワタニのイメージソングでした。

 ちなみに、イワタニと真梨子さんの縁を繋いでくれたのが、「アナタの横顔」の作者である亀井登志夫夫妻だとか。亀井さん夫妻は、妻の知永子さんが詞を書いて、夫の登志夫氏が作曲を担当しました。

 知永子さんは、この曲を書いてすぐ、乳がんを患い帰らぬ人となったとか。生前、知永子さんは、「この曲は真梨子さん夫妻をイメージした」と語っていたそうです。

 才人だった知永子さんは、多くのイラストも残していました。真梨子さんは、亡き知永子さんの想いを胸に、彼女の色鮮やかなイタストをバックに、この曲をステージで熱唱していたのです。

 「陽かげりの街」、涙の街角」、「Come Prima~出逢った頃のように~」が18回のコンサートで5回ずつ歌われています。

 「陽かげりの街」は、「五番街のマリーへ」等と同じくカプリシャス時代のヒット曲です。ちなみに、作曲はヘンリーさんです。「涙の街角」は、親友萬田久子さん主演のドラマ主題歌でした。「Come Prima~出逢った頃のように~」は、しっとりとした情感のあるノスタルジックなバラードで小生も大好きな一曲です。