えーと
そろそろ
好きな映画のことを書きます、
というのは
プロフィールにそんな趣旨なことを書きながらなんにも書いてなかったら…
そんなわけで
地雷を踏んだらサヨウナラ [DVD]/浅野忠信,川津祐介,羽田美智子
¥5,040
Amazon.co.jp
これです。
「地雷を踏んだらサヨウナラ」(1999年公開)
1970年代に、ベトナムで奔走した戦場カメラマン・一ノ瀬泰造の伝記を映画化したものです。
一応ちょっと説明すると
一ノ瀬泰造は
佐賀県出身のカメラマンで、
日本大学芸術学部卒業後、当時戦場と化していたベトナム・カンボジアに単身潜入。
カンボジア大量虐殺を引き起こしたポル・ポト率いる共産党勢力である「クメール・ルージュ」支配下の遺跡、アンコールワットの撮影に向かったが、行方不明に。
その6年後、両親によって殺されていたことが判明。
享年33歳。
この映画は
そんな彼の数年間のベトナム&カンボジアでの生活・仕事・信念を淡々と綴られる
ドキュメンタリーのような仕立てになっています。
主演は浅野忠信。まだ20代のころなので、
若さがスゴくにじみ出ている。
一ノ瀬泰造がなくなった、1973年11月29日。
なんとその日に生まれたのが、浅野忠信というこれまた運命的な作品。
この映画を見て、
一ノ瀬泰造は、スゴく身近なのに憧れる存在だと思います。
例えば、、
沢田教一のようにピューリッツァー賞を受賞したり、伝説のカメラマン/ロバート・キャパのように名を残した人物ではないです。
本人も、映画や本で
「オレは写真がヘタだから、体をはって戦場に飛び込んでいくしかないんだ」と語っているくらいですから。。。
でも、だからこそ、
写真には緊迫感や臨場感が目に飛び込んできて、人の心を引きつける気がします。
そして、そんなたくさんの写真の中に、
子どもが戦場で笑っている写真や、民兵が奥さんと一緒に戦いの合間に和む写真など、「人間くささ」を感じる一枚もあったりする。
それは、
この映画で浅野忠信演じる、一ノ瀬泰造の無邪気さやフランクさ、どこか人なつっこい人柄をみていると、これらの写真は彼だからこそとれる一枚なのだと確信できます。
このときまだ若干26歳。。
僕とほぼ同い年にも関わらず、”リアル”にここまで命をはれる。
「ぼくは今なにをやってるんだろう」
「なんにもできてない」
なんて、思いしらされてしまいます。。
と…、話はつきなく。。
散文的な内容で、とっちらかっていますが、
良い、悪いに関わらずみてほしいです。
特に若い人に。
ぜひぜひ。
ちなみに
エンディングは一ノ瀬泰造扮する浅野忠信が、おそらく死ぬ直前に通ったであろう、
アンコールワットへの一本道を自転車で走る姿が映される。
誰もみていないけど
きっと、
彼はこんな風にアンコールワットまで走っていったんだろう。
なんかそう思うと、妙にかんどーしてしまいます。
BGMもオススメです。