今日は大学時代を過ごした仙台に久しぶりに出張してきました。

東日本大震災からの復旧・復興を支える人材育成を支援する文科省の事業で、群馬県にある学校法人が郷土食を活かしたエコ・グリーンツーリズムを進める人材を養成しようとしています。

そのテキスト作りのお手伝いをすることになり、今日はその会議でした。

仙台は時折雪の舞う天気。道路はアイスバーン状態で、足を滑らせる人もチラホラ。

今日の会議では、気仙沼商工会議所の方から厳しい意見がありました。

未だ気仙沼は復興どころか、復旧さえもままならぬ厳しい状況に。水産加工場の建て替え一つとっても、土地の嵩上げを8から15メートルしないと出来ない。
嵩上げも1メートルするのに、地固めだけでも1年近くかかる。嵩上げだけで何年かかるか分からない。とにかく仕事がなく、人口流出が進んでいるとのこと。

人材育成といっても、スキルを身に付けたあと、仕事につながらないと意味がないと…。

確かにそうかもしれません。

でも、地域の自然や風土、文化や歴史が濃縮された郷土食に目を向けることで、過疎化が進む三陸でも、おばあちゃんやおじいちゃんの持つ知恵や技に目を向ける契機になってくれるのではないかと思っています。

何もないのではなく、足元にはこうしたお年寄りがたくさんいて、豊かな食材を提供してくれる自然という宝もあるし、それに何より多くの先人たちが築いてきた文化ががあります。そうした地域の豊さに気づいてもらうことにつながってくれたらと切に願っています。

以前、浅野さんが知事をやっていた頃、宮城県が地域の食資源を掘り起こす事業を進めました。その際に、仙台在住の民俗研究家の結城登美雄さんが、北上町のお母さん方と食材探しをしたところ、山や川、里や海から何と300もの食材を掘り起こしました。何も無いところだと言っていたお母さんたちは、地元の食材の豊かさに驚き、その後は誇りを持って、食による地域起こしに取り組んだといいます。

そうした足元の豊かに依拠し、小さくても地に足の着いた仕事こそが、地域に真の富をもたらし、地域の豊かな絆を育んでいくことにつながるはずと信じています。

さて、夕方仙台の街の中を歩いて回りました。広瀬川を見下ろす西公園では、学生時代によく前を通っては、その佇まいに惹かれていた2人の女性のブロンズ像に四半世紀ぶりに再会。昔の恋人にあったような嬉しさを感じました。

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途中、青葉通りから一番丁通りに入ると、宮城県の農産物を扱う店みやぎフードキッチン「COCORON] を発見。曲がりネギ、生椎茸、春菊、寒締めほうれん草、菜花、凍み大根、米粉麺、あぶら麩を、日曜に予定している鍋パーティーの材料として仕入れて、一路、仙台駅に。

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新幹線は各駅停車のMAXやまびこにして、早速買ったのがコレ。笹かまぼこにキリン仙台工場製造の一番搾り!ビール缶には、「元気!東北」のロゴ入りです。

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あわせて買い求めた河北新報朝刊のトップは福島原発事故の除染の工程表の記事。

最近始まったらしい連載「東北再生ー明日への指針」も一面に載ってました。今日のテーマは世界に誇る三陸の水産業振興問題。ブランド魚を確立するため、経営の協業化を図った九州の漁師さんを取り上げていました。
さすがに東北を代表する新聞らしく、楽天・田中投手の里田まいさんとの結婚の記事を、2人の写真入りで一面に掲載!タイトル文字の白抜きのバックが楽天のチームカラーという凝りぶりでした。

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田中投手、里田さん、ご結婚おめでとう!