今日は朝から長野に出張でした。すっぽりと日本列島を包んだこの秋一番の冷たい寒気の影響で、長野でも山の上の方がうっすら雪化粧してました。でも、空はスッキリと晴れ渡り、途中、大宮を過ぎたあたりからは、遠くに富士山の姿を眺めることが出来ました!


昼は長野県庁脇にあるうどん屋さんで同僚と食事しました。ここは手打ちが売りなんですが、その麺にも特徴があり、すごく極太なんです


かいたん☆かいたん 八ヶ岳縄文人への道

それゆえか、コシがあると言うのともちょっと違うんですが、歯ごたえのある固めの麺です。味と歯ざわりは、うどんと言うより、うどんの形をしたスイトンという感じかな。


でも、なぜか懐かしく、また来たくなる味です。長野の同僚は、毎日はいらないけど、月に一回は食べたくなる味No.1だと言ってました。

お店の名前は、「うどん処 とく助」です。今日はうどん定食を注文! 


かいたん☆かいたん 八ヶ岳縄文人への道


写真のように、「おからハンバーグ」に大根の漬物がついて800円でした。おからハンバーグも美味しかったです。ご飯もついていたので、800円で2食楽しんだ感じでした。味もさることながら、お得感バツグンでした!



もともと、長野市の市街地に当たる善光寺平あたりは、米麦2毛作の地域で、稲を収穫した後で田んぼに麦を撒き、翌年の6月ごろに収穫していました。だからうどんもよく食べられていたようです。でも、長野で小麦というと、どうしても「おやき」がポピュラーなので、長野でうどんという印象が薄いのかもしれないですね。でも、諏訪から佐久にかけては、山梨からの影響で、ほうとうがありますし、それどころか、大正から昭和のはじめには、長野は一時、うどん用小麦の一大産地だったそうです。


特に、上田盆地あたりは降雨量が日本一というくらいに少ないので、小麦の生産にはもってこい。アメリカの粘りの強い品種オレゴン種を掛け合わせて三重で育種された「伊賀筑後オレゴン種」という粘りに富んだうどん用小麦を盛んに生産し、聞く話では東京のうどん屋さんは軒並みこの小麦粉を使っていたとか。


だから、この小麦粉を使ったうどんを、この地域(坂城町)で採れる辛味大根の「ねずみ大根」をすり下ろした汁でいただく「おしぼりうどん」は、この地域の名物になっています。


かいたん☆かいたん 八ヶ岳縄文人への道

帰りの長野駅新幹線のみやげ物店で買った「ねずみ大根」ねずみのような格好をしているところから、この名が付いたそう。坂城町ねずみ地区が発祥と言われている



もし、この小麦が生産され続けていたら、長野は讃岐と肩を並べる「うどん」メッカになっていたかも!


最近ではこれらの昔の品種を復活させる動きも盛んで、千曲市ではこの小麦を使ったうどんだけでなく、ラーメンなんかも作られています。その店では、長野県農業試験場が開発した新品種「ゆめせいき」を使ったラーメンなんかもメニューにあります。この2品もこしのある太麺で絶品の味でした。