11月とは思えないような、暖かいというより、暑い!というような日が続いておりましたが、昨日の立冬を過ぎ、ようやく暦どおりに寒い日がやって参りました。

寒くなると急に暖かさ(温かさ)が恋しくなるもの。そろそろ暖房が活躍する家も多くなってきていると思います。


でも、今年は3・11のあの大震災と、それに続く福島原発事故によってエネルギー事情も厳しさを増し、この冬も暖房に使う電気の需要が懸念されるところです。


そんな中で、農家の人たちは都会の人たち以上に、大きな家の暖房や作業小屋の暖房、施設栽培であれば施設の暖房等に電気や灯油を使うため、燃料費もバカにならないし、電力需要も気に掛かるところ。


雑誌『現代農業』12月号は、そんな農家の人たちに向けて、身の回りにあるものを何でも薪にしてしまおう!燃料を自給しよう!という特集を組んでいます。同誌7月号での「痛快!農家の水&エネルギー自給」に続く特集で、農的暮らしを目指す都会の人たちにもオススメな内容です。

http://www.ruralnet.or.jp/gn/201112/201112_f.htm

かいたん☆かいたん 美味しいつぶやき・・・-現代農業表紙

巻頭特集の中身は以下の通り。全国の農家の工夫を盛りだくさんに取り上げています。中山間地域ならば、大抵の農家は山を持っていますが、ほとんど手付かずに捨て置かれています。

八ヶ岳山ろくの私の実家の方でも、カラマツやアカマツの森が手付かずで荒れ放題、シカやイノシシの被害を里に呼び込む原因にもなっています(最近ようやくアカマツ林には手が入り始めていますが・・・)。


最近の薪ブームで需要も上向きとのことで、長野あたりでは、ナラの薪だけでなく、マツの薪までよく売れるとか。


かいたん☆かいたん 美味しいつぶやき・・・-巻頭記事


燃焼効率の良い手作り「ロケットストーブ」も静かなブームとなっていて、誰でもヤル気さえあれば気軽に薪生活を楽しめるようになってきました。最近では、ロケットストーブの火力を料理に生かす取り組みとして、一斗缶で作るロケットストーブのワークショップも行われているそうです。


かいたん☆かいたん 美味しいつぶやき・・・-ロケットストーブで調理

今回の雑誌の中でも、そのコツを披露してくれています。薪炭ライフやエネルギー自給に関心のある方はぜひ一読を。800円(税込)払う価値ありです。

☆巻頭特集の内容・・・

◆薪販売に燃える
世の中は薪ブーム! 地元のマツだってよく売れる(長野・藤原升男さん)
リンゴのせん定枝に注文殺到! 工藤貴久
大規模稲作法人がモミガラ固形燃料作りに乗り出した(岐阜・?福江営農)

◆ああ、ぜいたく 燃やす日々
巨大薪ストーブを囲む日々 リンゴ丸太もそのままOK(長野・臼田弌彦さん)
薪積みでアート、薪ストーブでメープルシロップ作り 月田禮次郎
愛しき時計型ストーブ 田中昭式
モミガラで沸かすお風呂(栃木・小林則夫さん)
横で燃やして、ぽかぽかせん定作業  モミガラくん炭熱でイモもミカンも焼く

◆なんでも燃やすコツのコツ
安物の薪ストーブを改造してわかった 完全燃焼のしくみ 千田典文
自慢の手作り薪ストーブ
 太い生木もどんどん燃える 完全燃焼・高温吸気ストーブ 末永眞幸
 毎日燃やさずにすむ薪給湯器 苅米幸男
 被災地で活躍 プロパンボンベストーブ 青野剛三
 天板調理もOK オーブン付き薪ストーブ 岡崎正喜
薪販売林家・舘脇信王丸さんに聞く 針葉樹を薪に使うコツ
斧でラクに薪を割る方法 千田典文
自慢の自作薪割り機  市販の薪割り機
ロケットストーブ、その「ケタ外れな燃焼効率」の秘密 石岡敬三
料理用には一斗缶ロケットストーブで十分 平田澄雄
レンガ22個で簡単ロケットコンロ 脇悠子
モミガラ燃料の移動式ロケットストーブ
地域に1台ほしい ミニペレで里山保全 伊井野雄二

◆ハウスの暖房代減らしに燃える
2000坪のミニトマトに3台の手作り薪暖房機で重油80%カット! 藤澤修
せん定枝を燃やして、ブドウの暖房代2割節約 斉藤敬治
モミガラボイラー 小野良広
手作り廃油ストーブ 遠藤憲治