ありがとう

大雪のあの日 君の元に急いで駆けつけた
目を閉じ横たわる君
そっと頰を触ると冷たく温もりがなかった
もう僕に笑ってくれないと思うと
絶望と哀しみで僕はただ君を見つめた
現実を受けられず涙など出ない

雪がやみ 雲一つない空へ
君は煙になり消えていったとき
君の名前を呼ぶ母がいた
涙が流れ続け止めれなかった

時の流れの中で
君の声も言葉も笑顔も忘れていく
記憶は曖昧になって
君のいない時間だけが過ぎていく

口下手で不器用な君が
無償の愛を教えてくれ
頑固で口を開けば君に対して
悪たれをつく僕を許してくれる
たった一人の理解者だった

君と同じ血が僕の中にある
血縁という強い絆と誇り
君が愛情や優しさ
他人に対する思いやりを
僕に教えてくれた

空を見上げると
笑顔で今も僕を見守っている
それだけで勇気を貰え
もう僕は大丈夫
自分で決めた道を歩いていける