ダッカ散策
ガイドブックもないし地図もないし地図を買う気もないとなったらやることは散歩。
路地をふらふらしてみると,「おんや,どこぞの異国の方が歩いておるようじゃ」との視線を感じるのだが,ちょっと他の国のそれとは違う。
歩いているとやたらと周りに人だかりができ,立ち止まるとそいつらも止まる。
目線の方向に目を向けると‘これでもかっ’とバチッと目が合うのだがそらすことはないほどのガン見。
なんだこの穴の開きそうな熱い視線は?
ヒーローでも有名人でもないオレだが,「オレってもしかしてバングラでは有名だったりして!?」と勘違いをしそうになるくらいのまっすぐな眼差し。真剣な睨めっこが続く。
カメラを出そうもんなら,子供たちは騒ぎ出し大人たちは色めき立つ。
やたらと何回も写真撮影を求められるが同じ人と同じポーズを撮りつづけるほど暇もカメラの容量もないのだが,バングラ人はお構いなしだ。
撮った写真を見せようと液晶を向けると狂ったように人が群がり,食い入るように写真を覗き込み,危うくカメラをふんだくられそうになった。
あまりにはしゃぎすぎた子供を持て余していると,どこからともなく来た紳士が一喝!バシバシと子供達の頭をしばいてくれた。
サンクス!助かったよ。
そしてカメラを覗き込む紳士。ってお前が写真見たかっただけかい!!
お願いだからほっといてくれ。
「ふぉふぉっふぉ。主の髭もまだまだよのう」と聞こえてくるかのような市場にいたムスリムおっちゃん
なにくそ!の気合虚しく完封負け。元々そんなとこに毛生えないもの。
歩くだけで激しくエネルギーを使う街,それがダッカだ。

