艦長『ああ、お茶が美味い』
長官「紅茶ですよ、それ」
艦長『分かってるよ、ちょっとノスタルジーに浸ってたんだい!』
失敗君「ノスタルジー?何のことですか」
艦長『オレが訓練生だった頃の同級生の口癖。年末には本部に帰還することだし、会えるかなぁ~っと思って』
失敗君「?本部でですか?普通は皆、里帰りしてるんじゃないですか?」
艦長『……まぁ、普通はそうだよな』(苦笑)
失敗君「ああ、でも戦争は年末なんて関係ないですよね…悲しいことに」
艦長『それは大丈夫、ヴァモスの連中だって年末には仕掛けてこないさ。』
失敗君「何で言い切れるんですか?」
艦長『まぁ、暗黙の領域みたいなもんだな。あっちも大切にしたい祝日があるだろうし、オレ達みたく』
失敗君「そうですか?」
艦長『ああ…だからお前は実家にでも帰ってのんびりしてろ。艦長命令だ』(不敵な笑み)
失敗君「っ!はい!」
艦長『それに……この戦争、俺がこの戦艦に乗っている間に決着つける』
長官「……」
艦長『ってなわけで、紅茶切れたんで入れてきまぁ~す!』
ラスターは大の紅茶好きという設定。しかも入れ方が凝っているため、自分のお茶は自分で入れている。(他にやらせたら『なっとらぁ~~ん!!』と怒ったそうだ)
失敗君「相変わらずですね、艦長」
長官「…………」
失敗君「……その沈黙やめてくれませんか?怖いですよぉ」
長官「まぁ、あんまり知られていることじゃないからな。お前が知らないのは無理もない」
失敗君「あの、長官?」
長官「何だ?」
失敗君「何か、頭上にシリアス注意!って文字がチカチカしてるんですけど」
長官「少しくらいならいいだろうと作者も思ってるんだしいいんじゃないか?」
失敗君「?作者?」
長官「気にするな(キッパリ)…あのな失敗、実はこの戦艦を操縦できる人が何人も要るって言ったら吃驚するか?」
失敗君「うえ?!何人も?!!」
長官「吃驚したな、よしよし」(頭をなでる)
失敗君「だぁあああああ!!艦長が居なくなった途端、ボケにならないでくださいよ!!」
長官はボケとツッコミが両方出来る人として艦長に引き抜かれました(爆)
長官「まぁ、操縦できるはちょっと違うな…操縦候補だな、が少しばかりいるんだ。実は」
失敗君「…そんなの聞いた事ありません」
長官「俺も聞いたことがない」
失敗君「へ?だって今……」
長官「俺の推測だ……それ以上でもそれ以下でもない」
失敗君「はぁ」
長官「でも、多分あっていると思う。艦長が一度も里帰りしたことがないのなら特に」
失敗君「へ?一度もって?」
長官「前にも話しただろ、艦長と連邦の事 」
失敗君「はい、上のリンク参照ですね」
長官「ほう?分かってきたじゃないか」
失敗君「…今、自分が何を口走ったのか理解できません」
長官「まぁ、艦長は若い頃から連邦に居たのは間違いないんだ。5重人格者は発見しだい連邦が『保護』する。何ていうか、溜め置きだな」
失敗君「……つまり、今の艦長が亡くなってもすぐに新しい人と代えられるためですか?」
長官「えるえる・ふぁいぶ号が活動停止したことなんて聞いた事ないからな……だから艦長はあの若さでこの船を仕切ることになったんだ」
失敗君「でも、プレドリック艦長さんは艦長と同い年ですよ?」
長官「勘違いするなよ、二人とも実力だ。少しアレな感じがしなくはないが、二人とも実力で選ばれたんだ」
失敗君「アレ呼ばわりですか。長官、意外と命知らずですね」
長官「黙っとけ。まとめるとこうだ。
艦長はうんと幼い頃から連邦に居た、もしくは連邦で育ったのだ。だから艦長の言う同級生の訓練生は彼と同じように5重人格者であり、連邦に住み込んでいると思われる。だから艦長は『里帰り』に苦笑したんじゃないかと…」
失敗君「……なるほど」
長官「まぁ、俺の想像の域だがな……ってゆーか、艦長遅いな」
失敗君「そうですね、見て来ます」
5分後
失敗君「て、てぇへんだぁあああああ!!!」
長官「懐かしいな、それ」
失敗君「そ、そうじゃなくって!か、か、か、か、か、か、か、か、か」
長官「蚊?」
失敗君「それも懐かしいですね。じゃなくって!!艦長が消えました!!!」
長官「…………は?」
失敗君「キッチンには作りかけの紅茶しかなかったんです!!」
長官「……はぁぁああ?!」
失敗君「ですから、艦長が誘拐されましたぁ!!!」
その場にいる全員『はぁぁぁあああああああああ??!!』
さぁ、意外な急展開!
無理やりな設定に解説ねこはどう反応するでしょうか?!
(なんて無責任な)
でも、すぐには反応しないでね?お願い(えへ)