2019年の収穫も終わりました。
アイスワイン用に残した葡萄は殆ど見られません。
今年の収穫を二分したのが9月後半から続いた雨です。
ドイツの収穫前線も品種や生産者により多少は前後しますが、南から北上してきます。
収穫の早かった地域は被害を免れ、北側の地域は被害が大きかったようです。
モーゼルのある生産者は収穫を始めて三日目に雨が降り始めて、その後三週間雨に悩まされ続けたそうなので、最悪です。
糖度で決まるドイツワインの等級は雨で薄まれば、等級は落ち流通価格に影響します。
土壌がぬかるめばトラクターも入れない事もあります。
なにより、カビが繁殖して腐敗し始めます。
オイディウム、ペアノスパラ、ボトリティスの三大カビ病、更にぺニシリウム、アスペルギルスなどの危険もあります。
特に問題なのがボトリティス菌による灰色カビ病です。天候や時期、葡萄果の状態により繁殖/被害の形も様々、熟した葡萄果で低温乾燥した気候ならば貴腐化するボトリティス菌も、三週間雨が続けば葡萄果を腐らせます。
更に果粒が傷付けば、酸敗する恐れも出て来ます。
収穫時に選別するのですが、全てを取り除くのは難しく、そのままではワインの品質を著しく落とします。
そこで有効なのが清酒のろ過にも使われる活性炭、本来僅かに琥珀色かかっている原酒を無色透明にしているのは炭素の力です。炭素は果汁やワインの異臭を取り除くのに有効ですが、同時に良質な香りも取り除かれます。
必要最低限に抑えたい物です。

