このところの暖かな日差しと適度な雨のおかげで新芽はグングンと伸びて来ています。
服装もコートからTシャツに一気に変わった感じです。
新緑の垣根の間にタンポポや菜種の黄色い花が咲き、色のコントラストが春らしく思えます。
昨年はこの時期に寒気に襲われ、ヨーロッパのワイン産地に多大な被害があり、収穫量を激減させました。
今年は昨年の借りを返すかのように若葉を広げています。
伸びた黄緑色の新芽の間に茶色のカプセルを見付けられます。
この中にはフェロモン剤が入っており、この時期ブドウの樹4⁻5本置きに、およそ1haに500個のカプセルを掛けて歩きます。これはブドウホソマキガの性フェロモンが入っています。
カプセルを掛けた畑にはこの種の虫にしか分からないメスがオスを呼び寄せる性的フェロモンが充満しています。濃い霧の中では視界が利かない様に、この中ではオスは正確にメスの位置を把握できず、交尾/産卵が難しくなり、次世代を残す事無く死んでいきます。
害虫を駆除するのに殺虫剤を用いず、環境に優しい方法です。
このフェロモンの効果は3ヵ月程、毎年4月にはこの作業に駆り出されますが、一日中歩き通しです。
歩き難い垣根の間をカプセルの詰まった袋を下げて歩き続けるのは中々骨の折れる作業です。
エコは自然には優しいですが、足腰には辛いものです。

