2022年1月21日でカイザーは4歳です。 ということは、私と暮らし始めて3年9か月。レックスが来て1年3か月。

光陰矢の如し。

 

ということは・・・実に2年以上、カイザーの偏食に悩み続けてきた計算になりますね、私ってば。

 

 

 

この記事で犬おやつのことを書いていますが、そもそも何でそんなことをやり始めたか、というお話です。

 

2018年5月の連休最終日、突然の嘔吐と震えの発作が起きたカイザー。 慌てて病院に連れて行きました。 一晩入院から始まって、その週だけでも発熱、下痢と続いたカイザー。

 

そこから病院通いと偏食の日々が始まりました。

 

仔犬らしい食欲も発揮せず、6月になると病院や実家(出身犬舎)、長年お付き合いのあるペットショップに相談することが多くなりました。 

この時点で「茹でささみとか、ミルクとか、おかゆとか、教えてもらったことや、思いつく限り(あとネットで調べて)のことをやってみても全て全滅で、 獣医さんまで苦笑いさせたカイザー」と、当時のブログ記事に書いています。茹でささみなんてワンコの大好物じゃん!
それ食べんて、どういうことよ!

 

と、当時は愕然としたものです。 体格のしっかりした成犬に育った今でこそ

 

「要らんなら食べんでよろしい」

 

とさっさと食事の器を下げていますが、当時はまだ生後半年の仔犬なので、何とかして食べて欲しい一心でした。 

 

2年半の間で、ドライフードだけで30種類以上試しています。

フリーズドライ、エアドライ、ウエットフードを加えると、一体どれくらいの種類のフードをカイザーに食べさせようととして撃沈したか定かではありません。

途中では、レンチンした鳥の手羽先を骨ごと食べさせるという暴挙に出たこともあります💦

 

今ならそんな危険なことはしませんが、当時は「危険だよ」「止めた方がいい」と言われても、それなら食べてくれるので、「事故が起きませんように」と祈りながら食べさせていました。

 

アホだ、私・・・。

 

そうそう、カイザーは仔犬の頃からオヤツも食べない犬だったんです。

 

ですから、「ご飯食べない」と相談して「オヤツあげすぎなんじゃ?」と言われると、かなりイラッとしてました。 何かを食べ過ぎているから、主食を食べないケースは、解決しやすいと思ってます。 一番問題なのは、飼い主のマインド。 

余りに食べないので、置き餌は確かにやっていた時期があります。

 

「あなたが見てないところでだらだら食べてるからお腹が空かないのかもよ?」

 

と言われたこともありますが、肉眼で分かるほど減ってなかったことを覚えています。 これは、「ご飯はずっとあるから、今食べなくても良いと思ってるかもよ」というアドバイスが腹落ちしたため、割と短期間で終わりました。

 

そろそろ成犬といっても良い年ごろになると、多少オヤツに興味を示し始めましたが、あくまで多少。 ドッグランを解禁したり、長めの時間の散歩に連れ出すようになると、少しずつ食も進み始めたけれど、そろそろ成犬用のフードに切り替える時期となり、

 

はい、見事に切り替え失敗

 

またしても食べなくなりました💦

 

この頃になると、ある程度体格も出来てきたので、ドライフードを食べないなら片づける、次の食事時間まで出さない、という至ってシンプルな作戦に切り替えました。

 

すると・・・空腹嘔吐→食べさせようとする→💩を口に入れる

 

という、なんとも言いようがない習慣ができ始め、ほんとうにあくしゃうった(熊本弁で、うんざりした、呆れたの意。標準語より強い意味があります)ものでした。 

 

「ボクが食べたいもの出さないなら💩食べるぞ!」

 

とでも言っていたかのよう。

 

この期間に、お気に入りフードが出来ないわけではないのですが、1袋食べ終えたら飽きるのか、続けて食べさせた覚えがありません。 なので同じシリーズで違う味に変えてみて(チキン→ビーフ)何とか騙し騙し食べさせていました。

後は、ドライフードの粒の大きさにも神経質で、小型犬用でも粒大き目のフードはハナからダメ、いちいち割って食べさせていた時期もあります。 

 

そうこうしているうちに、散歩仲間のワンちゃんがいると「食べたい」とせがむようになったカイザー。 一緒に食べて良い、またはカイザーが横で食べていても欲しがらないワンちゃんのときだけ、一緒にフードを食べさせてみるようになりました。

 

これが当たりで、どうやらひとりだと寂しいのかな? と気づきました。

 

外の清々しい空気も、カイザーの中では食が進む理由となっていたようです。散歩やお出かけの際に、おやつ代わりにフードを持ち歩くようになりました。 不思議と外だとモリモリ食べるんですよ。

 

カイザー1歳を過ぎたあたりでは、気分が乗ったときには食べるようになりましたが、気分屋なのは相変わらずでした。 それから「食べる」フードの傾向に合わせて間食や補助食品も選んで、どうにかカロリーと栄養面で心配いらないレベルに追いつきましたけれど、それでも規則正しく食べてくれないので、心配し続けた私。

 

育児ノイローゼか!? ってくらい。 

 

先代チワワのセラとは12年間一緒に暮らして、亡くなるその日の朝までしっかりご飯を食べてくれましたから、カイザーが食べない事が私にとって相当のプレッシャーだったようです。 カイザーもプレッシャーだったに違いない💦

 

一時期は主食を食べてくれないため、補助食品に迷走していたときも。

 

そして、後々(今でも)救世主ともいえるアイテム「馬油」(馬肉で有名な熊本、馬油もポピュラーです)と出会い、だいぶ肩の荷が降りました。

食器の表面に薄く馬油を塗るだけで、美味しい香りに誘われてモリモリ食べます。 食べても害はありませんが、量が過ぎるとお腹が緩くなるワンちゃんもいるそうです。カイザーは大丈夫。 サーモンオイル、エミューオイルなど、体によくて食欲も増すオイルは沢山ありますが、カイザーは馬油が一番好きみたい。

 

カイザー1歳半のときに、とあるアニマルコミュニケーターさんとご縁を頂き、セッションをお願いしました。 本人(犬)は連れてくる必要ない、写真でOKとのことで、身軽に待ち合わせ場所に行ってセッション開始。 前情報なしにアニマルコミュニケーターさんがくすくす笑い出されて「お出かけは一緒のことが多いですか?」と聞かれました。確かに可能な限り連れ出すので、きょとんとしていると、「ボク、今日はお留守番なんだね」と言ってますよ、ですって。

 

信じる、信じないはその人それぞれですが、確かにカイザーの言いそうな事でしたので、安心して食べない理由も聞いてみることに。

 

・新鮮なものしか食べたくない

・形やサイズが結構重要

・ママがボクに「食べさせよう!」と張り切ると「うわぁ・・・」って思って食欲がなくなる

・手作りも形がきれいじゃないから要らない

 

と、何様じゃ! と言いたくなる理由をつらつらと並べられました。
でも「自分の体が必要だと感じたらちゃんと食べるよ」というメッセージも伝えてきたことから、この日から、カイザーを普通のワンコと思うのを止めました。 

 

何故ならば、飼い主が出したものを喜んで食べない理由が上のような理由なんですよ、ワンコがこんなこと言います? そして、食とは無関係なのでここでは割愛しますが、カイザーに色々聞いてみたかったことに対して、的確な答えが返ってきたのもあって、カイザーは私の中で唯一無二の生き物となりました。

 

続く

 

 

2022

kaiser&Rex飯