先日行われた息子の
テストが返却されました。
ドイツの成績のつけ方は、
日本で生まれ育った私には
不思議発見がたくさん。
これについては、いろいろ
思うところもあるのですが、
本日は、返却された息子の
算数のテストについて。
成績表に直結するテストは
年に何回と各州の文科省が
定めています。
ドイツは16の自治州からなる
連邦共和国なので、州によって
やり方に多少の違いがありますが、
基本的には、返却されたテストには、
親が確認のサインをして
再度先生に提出します。
ドイツでは、採点されたテストの
点数によって、毎回のテストにも
1から6まで6段階の評価が付きます。
(日本と逆で1が一番良い評価です)
息子が持ってきたテスト、
評価の数字が『2』でした。
あれ?
家ではほぼ完ぺきだったのに?
『1』じゃないの?ポカミス?
と不思議に思って目を通すと・・・
?
?
もう一度初めから目を通しました。
やっぱり一つも間違っていません。
でも、評価が『2』なのです。
どうして?
問題を一つずつ見ていくと
2ページ目の計算問題に、3問だけ
選択問題がありました。
2つ並んだ箱の中に
問題が3問ずつ。
左の箱には羽のマーク、
右の箱には鉄アレイのマーク。
羽(軽い)のマークの箱中の問題は
鉄アレイ(重い)の箱の問題よりも
簡単な問題でした。
そういえば・・・
先月配布された
保護者宛の手紙の中に
書いあったことを思い出しました。
(思い出すの遅いよ・・・母)
「次回の算数のテストには
選択問題が出題されます。
どちらの問題を選択しても
構いませんが、簡単な方の問題を
選択した場合、最高点は2となります」
しまったぁ・・・
当日に息子に、簡単な方の問題を
選択したら一番良い成績は
もらえないと念を押すべきでした。
「先生から簡単な方の問題を
選んだら『2』しかつかないって
説明なかったの?」
と息子に聞くと
「先生は、どっちでも好きな方を
解いていいったよ」
と息子。安パイを選んだのね。。。
これまで、他の教科でも、
テストの内容が二種類あると
聞いていました。
同じ範囲、同じ場所で
同じ日の、同じ時間に
テストを受けるのですが、
レベルに差が付けられています。
❶クラス全員向け、一般レベル
❷その教科が不得意な子向けの
優しいレベル
例えば、移民・難民の生徒などは
算数はすごく得意でも
ドイツへ来たタイミングによって
ドイツ語が不得意だったりします。
『できた!』という
子ども達の自己肯定感を高める
ための対策なのでしょう。
これまでは我が家の息子達には
関係がなかったので、のんきな母、
気にも留めていませんでした。
これは、どうも典型的なドイツの
学校教育の在り方のようです。
賛否両論あるとは思います。
人生、こんな小さな時(小3)から
自分で選択して生きるのか・・・
と、微妙な気持ちになりました。
でも、見方を変えてみると、
小さいうちから、
「自分で考え自分で選択していく」
という訓練を積んでいくことには
良い面もあると思います。
ママになっても、
人生、何歳になっても、
時々、少し立ち止まって、
自分で考えて、自分で選ぶ
ことが自分人生の未来につながります。
当たり前のことですが、
ワタシの未来はワタシの力で
切り拓くものなのですね。
最後までお付き合い下さって
ありがとうございました。
今日はどんな一日でしたか?
毎日頑張るママ達、
5分でも、10分でも
ママ自身をいたわって
考える時間が取れますように。
明日も一緒にがんばりましょう![]()


